弁護士の若狭勝氏が23日、自身のユーチューブチャンネルを更新。兵庫県知事選に再選した斎藤元彦知事に公職選挙法違反の疑いが浮上したことについてコメントした。
斎藤知事をめぐっては地元コンサル会社の代表が執筆した知事選の舞台裏を明かした「note」が物議を醸している。斎藤陣営の広報全般を担当したと明かし、陣営の戦略的広報について詳しく解説している。
若狭氏は「公職選挙法違反の運動買収、有料ネット広告禁止という犯罪の疑いがある」と指摘。斎藤知事側はポスターなどの制作は依頼したがSNSなどの戦略的立案は依頼していないと主張。一方でポスター制作費を払っていることは認めている。斎藤知事側の主張が通るかは金額がポイントになるという。
今後の展開について「買収というのは公職選挙法の中ではかなり悪質。捜査機関が何も動かないで終ってしまう可能性は少ない」と予想した。
また「斎藤さん側が徹底して否定して裁判にかけられようが否認をしていれば判決が確定しないと失職を余儀なくされることはない。その意味では争えば4年間の任期中には判決が確定しないかもしれない。世論の批判の声が高まると斎藤さんが自ら辞職をするということはあり得るとは思います」と述べた。
その場合もう1度、県知事選が行われることになり「兵庫県の県政、県民にとってみると非常に由々しき問題になる」と厳しい表情で語った。
兵庫県警に行ってきました。
2024/11/24
脳科学者の中野信子氏が23日、読売テレビ「あさパラS」に出演。斎藤元彦前知事が兵庫県知事選で圧勝したニュースにコメントした。
斎藤氏の戦術について、中野氏は「テレビがオーソリティーになったんですよ。それによって庶民がSNSを使うことによって斎藤さんは『俺たちの斎藤』になったんです。『忠臣蔵』みたいな構造ができて、『あの人は俺たちと同じく損をしているから応援してやらなきゃ』という気持ちに火がついた。この構造を作ったら絶対に勝つ」と分析。
MCのハイヒール・リンゴが「日本人は判官びいきと言われる」と相づちを打つと、中野氏は「これは遺伝子プールを見ても明らかで、日本人は世界で一番その感情が強いんです。小泉純一郎元首相がその構造を作って『既得権益層をぶっ壊す』みたいなことを言って勝ったんですけど、あれは本当にうまかった。あれと同じ構造ができたんです」と感嘆した。
リンゴから「真偽を判断する領域は存在しないんですか?」と聞かれると、中野氏は「ないんですよ。どっちが本当と判断する領域はないんです。だから『羅生門』みたいな感じになっちゃう。それぞれの視点では全部正しい。だけども、現実には起こっていることが違ったりするので、問題になる」と説明した。
その上で実際の判断基準は「自分にとっての利害と、美しいか美しくないか」だと指摘し、「子どもを集めてきて、きれいなお姉さんが言ってることと、そうでないお姉さんが言ってること『どっちが正しい?』って聞くと、美しいお姉さんを選んだりするんです」と明かしていた。