菅氏「派閥の要望、受け付けない」 党役員・閣僚人事で
安倍龍太郎
自民党総裁選(8日告示、14日投開票)に立候補する菅義偉官房長官(71)は7日午前、朝日新聞の単独インタビューに応じ、新たに総裁・首相に就いた場合の党役員・閣僚人事について、「各派閥からの要望は受け付けない。事前に打ち合わせなどはしない」と述べた。
菅氏はかつて小渕派や古賀派に所属していたが、2009年から無派閥になり、「派閥解消」を訴えてきた経緯がある。一方で、総裁選では、立候補予定の岸田文雄政調会長(63)、石破茂元幹事長(63)がそれぞれ率いる派閥を除く全5派閥から支持を受けた。菅氏側の派閥間の主導権争いとみられる動きも出ており、派閥との関係に注目が集まっている。
人材登用については、「専門的な知識のある人と、改革意欲のある人を登用していきたい」と表明。菅政権が実現した場合の官房長官に求める能力として、1日2回の記者会見対応に加え、「各省庁をとりまとめられる調整役」を務められることを挙げ、「全体を見られる人でないと難しい」と指摘した。(安倍龍太郎)