春から社会人デビューして、一人暮らしをスタートさせる人の中には、食事の用意に悩む人もいるでしょう。 一人暮らしの食事スタイルは人それぞれですが、節約を意識するなら外食や出来合いの物を購入するより、自炊の方がよいかもしれません。 この記事では、一人暮らしの自炊率や食費の平均額を詳しく解説します。さらに、自炊をしない人の食事事情も紹介するので、生活費を上手に管理するためのヒントとしてぜひ参考にしてみてください。
一人暮らしの食事事情
一人暮らしをしている人がどのようにして食事の準備をしているのか、株式会社ファミリーネットワークシステムズが行ったアンケート結果を基にご紹介します。
自炊をしている人の割合
株式会社ファミリーネットワークシステムズが「一人暮らしの食事に関する調査」を行ったところ、以下の結果が分かりました。
・毎日自炊をしている:36.3%
・週に4~6日程度自炊する:23.9%
・週に1~3日程度自炊する:18.6%
・月に数回程度自炊する:7.1%
・自炊しない:13.9%
アンケート結果によると、毎日自炊をする人が36.3%と最も多いことが分かりました。
また、頻度は異なりますが「月に数回程度自炊する」「自炊しない」を除くと、自炊をしている人が78.8%いることも分かります。この結果から、一人暮らしのほとんどの人が自炊をしているといえるでしょう。
自炊をしていない人の食事方法
同アンケートにて、自炊をしない場合の食事方法を聞いたところ、以下の結果が分かりました。
・スーパー/コンビニの総菜:71.0%
・外食:49.3%
・レトルト食品:47.1%
・フードデリバリー:10.4%
・宅配弁当や宅配おかず:8.4%
・そのほか(自由記述):5.3%
アンケートによると、スーパーやコンビニの総菜で食事を済ませている人が最も多く、71.0%いることが分かりました。また、外食やレトルト食品で済ませている人が半数程度いることも分かります。
そのほかの自由記述には、インスタント食品や職場の賄いなどがあったようです。
一人暮らしの食費の平均
ここからは一人暮らしの食費にいくらかかるのか、総務省統計局の家計調査を基にご紹介します。
2023年の単身者における食費は、1ヶ月当たり平均で4万2049円だと分かりました。男女別、年齢別に分けた場合の平均は以下の通りです。
表1
※e-Stat 政府統計の総合窓口「家計調査 家計収支編 単身世帯」を基に筆者作成
男性の場合は35〜59歳で5万円台が平均となっていますが、そのほかの年代は4万円台が平均となっています。対して女性は、年代を問わず3万円台が平均となっているようです。
男女合わせた平均の内訳で高めなのは外食で9690円、調理食品は7618円となっています。次いで、野菜や海藻類が3746円、飲料は3344円で菓子類が3238円と続くことも分かりました。
一人暮らしで食費を節約する方法
一人暮らしの1ヶ月当たりにかかる食費は、収入の10〜15%に収めることが理想とされています。理想通りに収まらない場合は、以下の方法で節約してみるとよいでしょう。
・食費の額を決める
・なるべく自炊をする
・まとめ買いをして買い物の頻度を減らす
・安い食材を買う
・外食する場合は割引を活用する
食費にかかる予算を決めてなるべく自炊をすると、節約につながる可能性があります。買い物の際に余計なものまで購入してしまう人は、まとめ買いをして頻度を減らすとよいでしょう。
やむを得ず外食する際は、アプリやクーポンの割引を活用するのも効果的だと考えられます。
一人暮らしの食事事情は自炊をする人がほとんど
一人暮らしの食事についてアンケートをとったところ、頻度は異なるものの、自炊をする人が78.8%いることが分かりました。このことから、8割近い人が自炊をしていることが分かります。
中でも毎日自炊をする人が最も多く、36.3%いることも分かりました。自炊をしない人の多くは、コンビニやスーパーで総菜を購入しており、外食やレトルト食品で済ませている方もいるようです。
一人暮らしにおける食費の平均は4万2049円となっていますが、収入に応じて節約する必要もあります。外食や出来合いのもので食事を済ませている人が節約を意識する場合は、なるべく自炊をするとよいでしょう。
出典
株式会社ファミリーネットワークシステムズ 一人暮らしの食事に関する調査(PR TIMES)
e-Stat 政府統計の総合窓口 家計調査 家計収支編 単身世帯
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー