日米首脳会談へ今夜出発 事前交渉で米側が要求した“数字”【#新型コロナ】
2021/4/15
2021/04/15 20:21
菅義偉(すが・よしひで)首相は15日、東京五輪・パラリンピック開催をめぐり、自民党の二階俊博幹事長が新型コロナウイルスの感染状況次第で中止も一つの選択肢との考えを民放CS番組の収録で示したことに関し、開催の方針は変わらないとの考えを強調した。官邸で記者団の取材に答えた。
二階氏は収録の後に「安全、安心な大会の開催に向け、しっかり支えていくことに変わりはない」とのコメントを出している。
首相はこのコメントに触れたうえで「政府としても開催に向け、感染防止に万全を尽くしていく。これは変わらない」と語った。
米国訪問等についての会見(2021/04/15)
菅総理 米 到着 首脳会談へ(2021年4月16日)
Japanese Prime Minister Yoshihide Suga arrives in US | Joe Biden | Japan-US | Latest English News
2021/4/16
台湾威嚇けん制、共同声明に 経済安保で脱中国、「気候」で連携―日米首脳が初会談
2021年04月16日20時32分
日米首脳の共同文書に台湾問題が入れば、1972年の日中国交正常化後では初めてとなる。
米政府高官は首脳会談に先立ち、台湾をめぐる状況に関して「突っ込んだやりとり」を交わすと説明。日米共通の立場として「緊張を和らげ、挑発を阻止することを目指す」と述べた。中国軍機による台湾の防空識別圏侵入にも触れ、「平和と安定の維持に逆行することだと明確に示す」と語った。
経済安全保障分野の脱中国の取り組みに関しては、サプライチェーンの多様化や高速大容量規格「5G」ネットワークからの「中国排除」について協議するとみられる。
バイデン政権が特に力を入れる気候変動問題をめぐっては、首相が2030年の温室効果ガス削減目標の検討状況を伝え、連携して国際社会をリードしていく方針を内外に示す見通しだ。
首相はまた、今夏の東京五輪・パラリンピック開催に向け支持を求める考え。バイデン氏の反応が焦点となる。米国が見直しを進める北朝鮮政策についても意見を交わし、首相は拉致問題の早期解決へバイデン氏に協力を呼び掛ける。
一方、新疆ウイグル自治区や香港、ミャンマーの人権問題をめぐっては、日米の温度差が表面化しそうだ。通商分野でも日中の密接な関係を反映して立場の差が浮き彫りになる可能性がある。
両首脳は今回、「個人的な信頼関係構築」を重視しており、午後1時半(日本時間17日午前2時半)から通訳のみを交えた1対1の会談を約1時間実施。拡大会合に移り、共同記者会見を行う。
首相は首脳会談前にハリス副大統領とも会談。事前に調整していた両首脳の食事会は「新型コロナウイルス対策に万全を期す」との米側の意向で見送られる方向だ。