へんないきもの日記

今日も等身大で…生きてます😁

厚真町の思い出...

2018-09-12 08:51:03 | 旅とランニング


 今回の北海道地震で最も被害の大きかったのが厚真町...

 当初、その地名を聞いた時、北海道出身の私でもピンと来なかった。
なんせ、北海道は広いのだ。
加えて似たような地名がたくさんある🎵
○幌、幌内、○○内...
これらの地名は、先住民族のアイヌ人が呼んでいた地名を彼らに敬意を表して、地名はそのままに、漢字で当て字したものだ。だから、北海道の地名は道内出身者でも読めないモノがある。沖縄の地名同様に難解だ(^_^)


 私たち日本縦断走り旅の一行がその町を通過したのは、2017年6月8日の午前のコト。
前泊の宿の苫小牧市内のビジネスホテルをいつものように午前6時に出るのだが、皆、一瞬、出るのを躊躇した。それくらい、雨の降りかたが尋常じゃない。


 いつもは出発前に撮る写真も、この日はホテルの中で🎵
(私は、旅の記録をその日のうちにアップする係りだったので、いつも私のスマホで撮影しているため、私は写っておりません)


 ホテルを出ると、しばらくは苫小牧の市街地の広めの歩道が続く。
当初は水溜まりを避けてたけど、そのうち避けきれないほど、道路に水が溢れだした。

 市街地を右手に折れ、日高本線に沿うようにして走ると、狭くなった歩道の上りになり、水が上から足元に流れてくる。すぐさま、靴の中は水と細かい砂利だらけに...

 しばらく、前の4人について行くが、こういう時は、誰しも先を急ぎたくなるのだろう。
ペースが上がり、ついて行けなくなった(^_^)

 見失ったところで、本格的に地図を見なければ...と地図を広げたいのだが、大雨の中ではそれもはばかられる。

 火力発電所の敷地に隣接した道を行きながら、果たしてここは通ってよいものか?とドキドキしながら通る(^_^)

 今回、話題になった火力発電所だ。

 ここを過ぎてから少々道に迷い、いよいよ本格的に地図を開かなければ...と思うのだが、雨を避けるような街路樹も無い。道路の脇の草むらでトラックを避けるようにしながら、手袋を外して地図を広げる。

 ビニールに入れて防水していたハズの地図も、雨に濡れて開くのに2-3分かかった。
6月の初めだというのに手袋を外すとみるみる手がかじかんだ。

 なんとか本来のコースに復帰して大橋を渡って左折すると太平洋に出た。
出たとたん、雨風が激しくなった。
交通量もハンパない。おまけに歩道はおろか、路側帯も無いような国道...
対向車のトラックが来るたび、足を止めて道端の草むらへ。

 足元は水浸し、上から大雨の上、さらに通過するトラックに泥水をかけられる...
 
 そんな中、後ろから来た乗用車の窓が開けられ、中からオジサンが大声で叫んだ。
「乗っでげ」

 乗りたい気持ちはやまやまだけど、まだ、この時点では止める気はなく、申し出を丁寧にお断りした。

 こんな水浸しの人間を自分の車に乗せようという親切な人もいるのだ、と感動した🎵

 寒さに震えながら隣街の鵡川に到着した。
とりあえず、トイレに入ろうと駅に行ったところで、前を行く4人とは別の4人組に出会った。
JRは前年の台風で一年近く運休したままで、この日のゴール、平取町の近くまで代行バスが出ていた。
 
 みんな、その代行バスで行くというので、一緒に行くコトにした。
バスに乗って30分が経過しても、指先の温もりは戻って来なかった。

 途中、雨の中、ひた走る4人を見た。
やっぱり仲間の力か?
でも、こんなにカラダが冷えてたんじゃ、止めて正解だったかな?(^_^)

 そして、さらに先には一人で走っている仲間が...
なんたる精神力🎵


 
 ...あれから一年以上経ったけど、厚真町の思い出は、今でも鮮明に思い出されるくらい、鮮烈な思い出だった。

 あらためて、今回の地震で亡くなられた方のご冥福をお祈り致します。


 



#welovegoo
#日本縦断走り旅2017
#厚真町
コメント
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