モラル・ジレンマ。道徳的ジレンマ。
1人しか乗れない舟に3人乗った場合。
トロッコが、1人を殺すか、3人を殺すか。
加地伸行さんの論語の授業で、江戸時代後期に日本ではやりまくった石門心学(石田梅岩が広めた心の学問)で、このモラル・ジレンマの教えばかりをやっていた、と教わった。
例えば、実子が養子に出されて、実父と養父が喧嘩したら、どちらの立場に就くか、など。(ちなみに回答は「(子供が)切腹せよ」というワケ分かんない回答らしいw)
世の中の不祥事も、ほとんど、この「モラル・ジレンマ」。
組織不正はいつも「正しい」と言われるように。
「盗人にも一分の理」と言われるように。
だから、不祥事防止には、このモラル・ジレンマのケーススタディをするか(これはコスト・手間暇かかる)、または、「心揺さぶられる事例」(カッコいい先例)をシェアするのがいいのでは。
テキストで「コンプライアンス守れ」って言われても、何も響かない。
ココロに響くような、「おぉ、そうきたか」って思わせるような、いい事例が、モラル・ジレンマの教育として、いいのではないか。
そういう「ココロ揺さぶられる」良い事例を集めようと思います。
具体論は別稿で。
※ 調べると、モラル・ジレンマは、小中学生の道徳の授業でしかほとんど論じられていません。