今日、5月6日で連休は終わりだ。日頃、過労死するぐらい働いてる人々にとっては、いい休みになっただろう。しかし、時給や日給で働いてる人にとっては、休みが多くなれば、収入が少なくなる。さほど休みの多さは歓迎できないのだ。非正規雇用が4割に達してるような日本の労働環境は、いびつな労働慣習を生みやすい。正規の労働者が休みを取って、代わりに非正規労働者が働くような事だ。暦通りに休める労働者は大企業に属してるか、公務員ぐらいであろう。今、日本では労働者不足で外国人労働者を入れる事を決定し、すでに受け入れてる。今後、さらに労働者不足は続くであろう。なにしろ、日本では子供が年々少なくなってるのだ。先日、発表された0歳から15歳までの子供人口は約1500万人だ。一見すると多そうだが、国家を継続的に維持するには、足りない。来年はさらに減るだろう。10年後には1千万人を切るのではないか。日本では子供が増える事は今後ないであろう。日本人の総人口も減る。高齢者の人口は増えるばかりだ。どこの企業でも若い労働力を欲しがる。政府は65歳以上の人々も働かせたいようだが、雇うほうからしたら、若者を欲しがる。LGBTは生産性がないとか、結婚したら子供を3人産んでくださいとかの、一連の自民党政治家の発言は、このまま人口が減ったら国はなくなってしまうという危機感から発せられたのだ。国家主義的な考え方は受け入れられない。女性を生む道具ぐらいにしか考えてない。結婚するか、しないか、産むか、産まないかは個人の自由だ。国家が強制するものではない。自民党議員の問題発言には、大きな反響を呼んだ。日本も進歩したもんだ。彼らはバッシングを浴びた。しかし、日本社会全体にまだ出産強制の雰囲気はある。多くの国民も人口が減っていたら、国はなくなってしまうと、漠然とした不安を抱えてる。アメリカでトランプが人口が減って国がなくなってしまうから、産んでください、増やしてくださいなんて言ったら大きな非難を受けるだろう。個人主義の国で私生活に政府からの干渉を嫌う。アメリカは人口減少の心配はない。今、3億2千万人ぐらいだ。将来的には4億人を超えると予想されてる。日本の人口減少は国家の存続を危機的にする。国家とは、人間、土地は絶対的条件だ。ネット上の仮想国家なら人間も土地もいらないが、現実の国家には人間と土地は必要条件だ。その人間が急速に減ることは、様々な問題を起こすであろう。特に若者が減る事は、労働環境ばかりでなく、社会の勢い、活力をなくしてしまう。衰退、縮小の負のスパイラルにおちいってしまう。すでに、日本は負のスパイラルに入りこんでる。さらに、下降のスパイラルは勢いを増すであろう。若者の質も問題だ。日本の若者は幼稚でチャラくて保守的だ。期待できない。外国みたいに政治には敏感で暴動を起こすような若者は、日本には少ない。権力者にごまするような若者が多い。問題意識を持って危機を打開でるような若者は少ない。遊びには夢中だが、政治、社会には関心が薄い。長く続く平和は、日本人を精神的に去勢してしまった。牙も角も爪もないような人間ばかりでは、衰退するばかりだ。このまま行けば50年後には日本は消滅しているのではないか。そして、中国に飲み込まれてしまう。人口減少問題で日本は消えてゆく運命なのかもしれない。日本すごい国の現実は、崩壊寸前の虚構の城だ。