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全面可視化  バリケイト伊東

2019-06-02 04:53:03 | 社会
  6月1日より警察や検察の取り調べを、全過程でカメラ録画することになった。これはかなり日本の刑事司法では、画期的な事である。今までも試験的にされてきたが、本格的に録画を義務化される事になった。これはいい事だ。冤罪を防止するには、全面可視化がいい。日本の刑事司法は江戸時代から全然進歩してないと、欧米の法律専門家から指摘されてきたが、可視化する事によって捜査の透明性が確保される。日本では、多くの冤罪事件が起きてる。無実の人が有罪判決を受けて服役したり、今、無実を訴えて裁判中のものもある。多くの冤罪事件で被告達が言うには、刑事や検察官から暴力的な取り調べを受け耐えられずに、犯行を認めた。密室での取り調べでは、暴力的な取り調べが起きやすい。ほとんどの事件では、被告は否認する。だから、警察や検察は暴力的になる。捜査の全過程で録画をすれば、どんな捜査がなされたのかがわかる。冤罪、明日は我が身なのだ。誰でも、まったく身に覚えない犯罪で警察に逮捕され、裁判で有罪になる悪夢を経験したくないであろう。冤罪を防止するには、カメラという機械を使用しなければ難しいのだ。警察官や検察官は人間なのだ。人間的間違いを犯しやすい。警察や検察は正義の組織なのだから、犯罪者を逮捕し、有罪にしたいのだ。行き過ぎた正義が冤罪を生む原因になるのだ。冤罪は国家権力による犯罪だ。犯罪を取り締まる組織、人間達が犯す犯罪だ。日本では、冤罪が国家の犯罪という認識が低い。いつまでもお上意識が強い。民主主義とは、人間あっての国家なのだ。国家あっての人間ではない。国民を守るべき組織が暴力的に国民を扱うのは、許されない。冤罪が犯罪なら防止するために法を作ればいい。冤罪防止法みたいな法律だ。裁判で無実とわかっても、ほとんどの場合、取り調べにあたった警察官や検察官、間違った判決を下した裁判官は謝罪すらしない。彼らに責任を取らせるべきだ。裁判の場で、彼らの責任を追及すべきだ。無実の人を死刑執行した後に、真犯人が逮捕されても誰も責任を取らないのか。こんな不条理を許してはいけない。今の日本の刑事司法は、多くの問題を抱えてる。早く問題を解決しなければならない。民主主義的な正義と法を確立させなければならない。警察や検察の取り調べの全面的可視化は、その一歩だ。警察や検察は正義の組織なのだ。正義の名に恥じないように、適法な捜査をしなければならない。冤罪という不正義を防止しなければならない。

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