4月19日に近所の鍋屋上野の浄水場が名古屋市給水100年の記念行事の一つとしての見学会がありました。
今から100年前、1914年大正3年に給水開始されて以来
100年目に当たります。
施設の老朽化と地震対策で改修工事が行われました。
4年ほどの改修の工期を経て、今年3月に通水式を終えました。
その間アメリカ軍の250キロ爆弾の不発弾が見つかり、道路が閉鎖され、近くの人は避難しました。
私の記憶にもあります・
このあたり一帯は先の戦争まで三菱の飛行機の発動機の工場があったためです。
さらに、いまは家の裏を流れる矢田川の氾濫区域にあるので、
大地震の際に液状化が心配され、その対策もあるということでした。
私が何より行ってよかったことは、色々見聞きして、
名古屋市の水道に対する信頼性が増したということです。
100年前、名古屋で初めてできた浄水場
このように周りの景色も一変しています。
同じ風景です。
日本の川も汚れてきました。
飲み水に適した浄水の仕方には2通りあるそうです。
1.緩速濾過(かんそく・ろか)と2.急速濾過とです、
1.緩速濾過は一日4メートルの濾過能力速度。
2.急速濾過はその30倍の120メートル
その濾過の模型です。
日本全体では、ゆっくりの緩速濾過は3%の割合だそうです。
名古屋市は約半々の割合。
大都市では東京の一部と名古屋だけだそうです。
緩速濾過は遅くて、生物のろ過膜できれいにするのです。
その上にたまった不純物をかき集めのぞいたり手間がかかります。
100年前からの方法です。
急速濾過は凝集剤によって固めてろ過します。
でもこれからの100年間も名古屋市はこの半々の割合を維持していくそうです。
都市化が進み、日本の川は汚染が進んでいる。
名古屋市の水は100年前から木曽川からひいている。
しかし木曽川がきれいな御蔭でこのやり方が維持できるのだと何度も言われました。
沿川住民の方のおかげだとも・・
名古屋の水道水が日本で一番おいしいと聞いています。
その理由もこんなところにあるのでしょうね。
浄水場はその性質上普通は見学できません。
特別に100年記念で申し込んで見学できました。
普段は見られない貴重な体験ができ、
おいしい浄水を提供することに対する誇りのようなものが感じられて、
とっても素敵な見学会でした.
皆さんももし機会があったら、
自分が毎日飲む水道水を提供する人々の想いを感じられる見学会など行ってみてね。
読んでくださってありがとう