【 霰( あられ )降り 吉志美( きしみ )が岳( たけ )を 険( さが )しみと 草取りかなわ 妹( いも )が手を取る 】 仙 柘枝( やまびめつみのえ ) たかくそびえる山
けわしくて 草をつかみそこね
ぁなたの手つかむ . . . 本文を読む
【 雨降らず との曇( ぐも )る夜( よ )の 濡( ぬ )れ漬( ひ )てど 恋ひつつ居( を )りき 君待ちがてり 】 安倍広庭 雨さまふった のでもなくって
ぉ空ぃちめん
くもってぃる . . . 本文を読む
【 奥山の 岩本菅( いはもとすげ )を 根深( ねふか )めて 結びし心 忘れかねつも 】 ぉ山の
ぉく 岩本の
かやつりぐさ科
すげの
くきを 心の奥ふかく
ぃとしぃあなたさまと . . . 本文を読む
【 富士の嶺 ( ね ) を 高み恐 ( かしこ ) み 天雲 ( あまぐも ) も いゆき憚 ( はばか ) り たなびくものを 】 ふじさんの
みねが 高くて 尊いですので . . . 本文を読む
【 風速 ( かざはや ) の 美保 ( みほ ) の浦回 ( み ) の 白つつじ 見れどもさぶし 亡き人思へば 】 川辺宮人 ( かはへのみやひと ) お命尽きて
しまわれました
お方のこと . . . 本文を読む
【 佐保( さほ )過ぎて 奈良の手( た )向けに おく幤( ぬさ )は 妹( いも )を目離( めか )れず あひ見しめとぞ 】 長屋王 ( ながやおう ) 佐保をすぎて
奈良山さまの
神さまに
. . . 本文を読む
【 天地 ( あめつち ) の わかれし時ゆ 神 ( かむ ) さびて 高く貴き 駿河なる ふじの高嶺 ( たかね ) を 天の原 ふり放 ( さ ) け見れば 渡る日の 影もかくらひ 照る月の 光も見えず 白雲も い行きはばかり 時じくぞ 雪はふりける 語りつぎ 言ひつぎ行かむ 富士の高嶺は 】 . . . 本文を読む
【 軽 ( かる ) の池の 浦廻 ( み ) 行き廻る 鴨すらに 玉藻 ( たまも ) の上に ひとり寝なくに 】 紀皇女 ( きのひめみこ ) 軽の池を 泳ぎまわっておられます 鴨さまでも 玉藻のう え で おひとりで . . . 本文を読む