「使えるテレビ」はわたしが熊本県民テレビを退職してまずは自分一人から「住民の住民による住民のためのテレビ」を創ろうと平成8年の春から始めた番組です。
地域づくりを応援することをコンセプトにしているので住民自らが企画し、発信する直球番組を目指し、番組制作のプロが「ああだこうだ」と言って伝えたい事よりも技術に走る事を完全に避けてスタートしました。実際、最初の頃は映像がぶれぶれだったり画面が真っ黒のまま音声だけが聞こえている等は序の口で元プロであるわたしは全く撮影や編集に関してはダメ出しをしたことはありません。
流石にケーブルテレビのスタッフがしびれを切らして放送のために技術的な向上を懇願する事もありましたがひたすらそれよりも「生活人が何を伝えたいかが大事」と一貫してきました。何度となくプロの応援(ボランタリーな)もしてもらいましたが仕事になっていかないと離れていきました、それでもこの「使えるテレビ」はひたすら地域づくりに邁進する縁の下を支える方々のために続けてきた金字塔的な住民番組です。
あえて住民ディレクター番組と言わないのは最初から地域づくりに関わる方々に広く開放されている番組だからです。全国住民ディレクターネットワークの(社)八百万人で配信を始めたのは今、最もこの「使えるテレビ」を有効活用できる法人だと考えたからです。今からがとても楽しみです。
@写真は現在制作協力している特定非営利活動法人NPOくまもと未来のメインスタッフ(奥の3人)と恊働している任意団体の合志市あぐっと!村のメンバー。