himikotococoaの日記

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

無料 小説 『御霊会 ごりょうえ』 オカルト・ホラー p54

2014-02-11 15:09:38 | アフィリエイト

無料 小説 『御霊会 ごりょうえ』第1章 

2014-02-11 14:53:09NEW !
テーマ:


「あら、おめでとう。いつ結婚したの? 」


 そう銀子が尋ねると、


「式は、挙げて無いのですが、籍は先月入れました。今日来たのは


結婚の報告もですが、この背中に赤不動明王を、描いて頂きたく


て……。」


 そう言うと優介は、白地の甚平を紙袋から取り出した。銀子は少し


驚いたが、優介らしい発想だと思った。


 *不動明王は、赤、青、黄、白、黒の五種類がある。それぞれ、方


角を意味していると伝えられている。それは、東西南北と中央だとい


う。


 不動明王を、守護神にする人は、短期決戦型で、裏表の無い正直


者だが、一本木で気性が激しく、我も強くなり、暴力的になるのだと


いう。


 暴力団関係者が、この不動明王の姿を、自らの体に墨を刺し、守


護神にするのは、その為なのだろう。


「でも、どうして、お不動様なの? 」


 そう銀子が尋ねると、優介は静かに語り出した。


「実は、俺の幼い頃からの親友に、和也(かずや)という奴がいるの


ですが、そいつが、行方不明になっているのです。

そいつは以前、俺の妻、恵美(えみ)の姉、清美(きよみ)と付き合っ


ていた事もありましたが……。もう別れて半年以上経つと思いま


す。」
 

優介と和也は、中学時代から仲の良い友達だった。


和也の父は和也の母に、日々暴力を振っていたのだという。





WBCパートナー募集サイト

無料で資料を郵送します

安心して出来る副業!  

主婦の方にオススメ  

まずは資料を見てみては・・・
http://www.mobile-work.net/qccbw/  




私のお気に入りのお店 低価格ですよ・・・


楽天市場 カオンズ企画 レディース アパレル ファッション 


http://www.rakuten.co.jp/kaonzu/ 格安レディースファッション<img src="img61542220"></a>

ペタしてね 


無料 小説 『御霊会 ごりょうえ』 第1章 p53

2014-02-11 15:06:03 | アフィリエイト

無料 小説 『御霊会 ごりょうえ』第1章 

2014-02-11 14:42:30NEW !
テーマ:


 六年程前、優介の母、洋子(ようこ)から、優介の事で、相談を受け


たことがある。


それは優介もまた、暴走族のグループに、所属していたからだった。


「日々、あの子が、変わっている気がするの……。あんなに素直で明


るかったのに……。銀子さん、何とかお願い出来ないかしら……。」


 洋子はそう言って、銀子に悩みを打ち明けて来たのだった。


銀子は直ぐに優介と連絡をとり、その後優介を除霊した。


銀子の思った通り、優介には動物霊が憑いていた。


その他に、女の生霊も憑いていたのだ。


 女の生霊は、優介に好意を抱いていた為、思う様に離れなかった。


銀子は優介に、直接その女性と会って、その女性の好意に、答える


事は出来ないと、きっぱり伝える事を薦めたのだ。


その後、徐々に優介の霊現象は無くなり、現在、長距離トラックの運


転手をしている。


「今度、俺、親父になるのです……。」


優介は照れ臭いのか、少し顔を赤らめながらそう言った。


ペタしてね


WBCパートナー募集サイト

無料で資料を郵送します

安心して出来る副業!  

主婦の方にオススメ  

まずは資料を見てみては・・・
http://www.mobile-work.net/qccbw/  





私のお気に入りのお店 低価格ですよ・・・


楽天市場 カオンズ企画 レディース アパレル ファッション 


http://www.rakuten.co.jp/kaonzu/ 格安レディースファッション<img src="img61542220"></a>


無料小説 御霊会『こりょうえ』  オカルト・ホラー  NO52

2014-02-10 18:19:13 | アフィリエイト

無料 小説 『御霊会 ごりょうえ』 第2章 

2014-02-10 17:54:46NEW !
テーマ:

その時、ある講師が銀子に話し掛けて来た。


「銀子先生、おめでとうございます。この作品、素晴らしい出来だわ……。どうしたら、この色が出るのか、教わりた

いものだわ。」

 
そう言うと、その講師は、銀子に微笑みかけた。銀子は、静かにその講師に、微笑みだけを返した。

すると講師は、又、銀子に言った。

「銀子先生は、まるで、色盲の方の様な色合いで、私は葉の色は緑と、常識的な観念が取れないから、こんな大

胆な、作品が描けないのよ。」


 そう、嫌味とも取れる事を言うと、ニヤリと笑った。

そこに空かさず、銀子の師匠である講師が、その話を聞き言い放った。


「貴方は、銀子先生を、見習った方が良いわよ。銀子先生の友禅歴は、貴方より短いのに、こんな素晴らしい作品

 

を仕上げて、最優秀賞を受賞したのだから。」

そう言って銀子をかばってくれた・・・。




しかし、これ位は、この世界では日常茶飯事の様である。
 

 今回の作品は、恐らく、入賞する事冴え難しいだろう。お世辞にも良

い出来栄えとは、言えないからだ。


そう銀子が思っている時だった・・・。突然玄関のベルが鳴った……。


久美じゃないのは確かである。

久美は律儀に、ベルを鳴らさないからだ。


 銀子はインターホンを取った。


「はい・・・。どなた? 」


 と、銀子が尋ねると、直ぐに返事が返ってきた。


「優介です。御無沙汰しています。」


 そう聞いて銀子は、急いで玄関のドアを開けた。


「あら、どうしたの? 久しぶりじゃないの。」


 そう、銀子が言うと、


「実は、銀子さんに、お願いがありまして……。」


 優介は、笑顔でそう言った。

彼の名前は、倉橋優介(くらはし ゆうすけ)二十三歳の男性である。


優介の母は、銀子と同じカルチャースクールの、パッチワーク講師


だった。
ペタしてね

私のお気に入りのお店 低価格ですよ・・・


楽天市場 カオンズ企画 レディース アパレル ファッション 


http://www.rakuten.co.jp/kaonzu/ 格安レディースファッション<img src="img61542220"></a>

 


WBCパートナー募集サイト

無料で資料を郵送します

安心して出来る副業!  

主婦の方にオススメ  

まずは資料を見てみては・・・

 http://www.mobile-work.net/qccbw/





無料小説 御霊会『こりょうえ』  オカルト・ホラー  NO51

2014-02-10 18:17:51 | アフィリエイト

無料 小説 『御霊会 ごりょうえ』 第2章 

2014-02-10 17:49:33NEW !
テーマ:

銀子は、法子の事件後直ぐに、展示会の作品を仕上げていた。


この展示会が終わり次第、巡業の旅を予定したからだ。

今回は白地の帯に、友禅を描く事にしていたが・・・。


しかし銀子は題材を、急遽変更しなければならなかった。

それは、展示会の期限に、間に合いそうに、無いからだ。


法子の事件後、暫くは、何もやる気が起きない銀子だったが、展示


会の出品は、講師である銀子には、欠かすことの出来ない行事だっ


た。


しかたなく銀子は、無地の帯地に、伊勢菊の大輪を描いていた。

前回の展示会では、牡丹の花を描き、五十号の額縁を付け出品し


た。

すると見事、最優秀作に選ばれたのだ。


手描き友禅は、美しく描く為に、生地に色を載せた時、素早く刷毛で


ぼかしを施し、外ぼかしや内ぼかしの技法で、奥行のある絵が仕上


がるのだ。


その色の出し方と、ぼかし方の美しさで、勝敗が決まる、と言っても


過言では無い。

昨年の展示会場へ、銀子が出向いた時だった。

銀子の作品を、別のスクールの友禅講師が観ていた。


友禅講師も様々な派閥がある。

女性が多い友禅の世界でもそれは同じだった。

それぞれの講師たちは、着物に和を掛け気品高いプライドをまとっ


ている・・・。

もの静かな口調だが、酷く傷付く事も、平気で言ってのけるもの


だ・・・。

ペタしてね




私のお気に入りのお店 低価格ですよ・・・


楽天市場 カオンズ企画 レディース アパレル ファッション 


http://www.rakuten.co.jp/kaonzu/ 格安レディースファッション<img src="img61542220"></a>




WBCパートナー募集サイト

無料で資料を郵送します

安心して出来る副業!  

主婦の方にオススメ  

まずは資料を見てみては・・・

 http://www.mobile-work.net/qccbw/  


 


無料小説 御霊会『こりょうえ』  オカルト・ホラー  NO50

2014-02-10 18:16:14 | アフィリエイト

無料 小説 『御霊会 ごりょうえ』 第1章 

2014-02-10 17:46:24NEW !
テーマ:
 「  もう一つの事件 」


 あの恐ろしい事件から、一か月が過ぎた。銀子は、普段通りの生


活を、取り戻していた。

そこへ、久美が新聞を持って、銀子の部屋へ現れた。


「銀子姉、これ見てよ。あの旅館が燃えたのよ。若い男達が肝試しと


称して、遊んでいたみたい。

その中の男が吸った、タバコの火の不始末が原因だって……。そう


書いてあるわ。」



『如何して、肝試しなど……。』


 銀子はその話が終わらないまま、急いで久美と旅館へ向かった。


旅館は、新聞に記してある通りに全焼していた。


「なんて事に……。」


と、 銀子は呟き辺りを見渡した・・・。

 

そして、そこには何もかもが、跡形も無く黒く変色していた。


しかし、そこにはポツンと、煤まみれの伊万里焼きの花瓶が、持ち主


を待つかの様に、寂しく立っていた・・・。

  
銀子は其の花瓶に、抱えていた花を差し、そっと手を合わせた。

 

そして、銀子は改めて考えていた……。祖母や老婆の様に、どれだ


け人の役に立てたのだろうと……。これが果たして、人助けに成った


のか……。もっと早い時期に、法子の異変に気付いていれば、法子


は、殺人をする事も無かった筈だ……。開もまた、法子との新たな未


来を歩めた筈である……。


 銀子の心には、遣り切れない、空しさだけが残っていた。


そして、此処で銀子は、巡業の旅に出る事を決意するのである。


祖母と老女が経験したように……。

 

 

この時、銀子は、まだ気付いていなかった・・・。不振火を出した、若


者の身の上に、また新たな悪霊が、憑依している事を……。

 

      御霊会  第2章へ続く

ペタしてね

WBCパートナー募集サイト

無料で資料を郵送します

安心して出来る副業!  

主婦の方にオススメ  

まずは資料を見てみては・・・
http://www.mobile-work.net/qccbw/  

 





私のお気に入りのお店 低価格ですよ・・・


楽天市場 カオンズ企画 レディース アパレル ファッション 


http://www.rakuten.co.jp/kaonzu/ 格安レディースファッション<img src="img61542220"></a>