千の風になって

心は自由に羽ばたいて~

秋を楽しんで~

2010-11-17 | 美術館
秋の行事がひと段落したので、暇を見つけて、芸術の秋?を楽しみました。

浜松美術館に志村ふくみさんの「」を見てきました。
以前、美術館巡りに参加していた頃、志村さんの染色と織に感動しましたが、
あれはいつの頃だったのかしら~~と・・・こんな時はブログが役に立ちます。
ブログをさかのぼって見たら3年も前のことでした。

今度もやっぱり、素晴らしい色が深く心に迫りました。
青や藍も素敵! 赤がいい色~~とっても綺麗!
今回の展示は娘さんの洋子さんといっしょです。
洋子さんの染めも素晴らしく、モダンな感覚でした。
美術館には、着物姿の方も多くみられて、その姿にも見とれてしまい得した気分でした。



室内楽鑑賞
浜松音楽工房で開かれたショパンの夕べ
プレイエル・ピアノという180年前のピアノで奏でるショパン
今のピアノとは音色が違い、やさしく温かな音に気持ちが安らぐようでした。
数メートルの近さからのチェロの響きにうっとり!
12月の室内楽も行こうかなあ~



食欲の秋
ミカンと柿を買いに都田のI農園へ行ってきました。
    

ここは、もう30年近く買いに行っています。
丹精の成果で、甘くって濃いお味です。
ミカン園をブラブラ散策させていただいて・・・

カラスです・・・・
    

カラスたち、北風が吹くと、この電線から風に乗ってサーフィンするんですって~
    

ミカン園のご主人が、“カラスは気楽でいいなあ~勝手なことばかりして~来世はカラスがいい”  
笑ってしまいました!


近くを散策、テクノロードにも咲いている「寒桜」かな? を見つけてパチリ!

空気はいいし、色づいた秋の中を歩くのは気持ちのいいことでした。
    




オルセー美術館展

2010-07-15 | 美術館
オルセー美術館展を見に国立新美術館へ行ってきました。

  
                            

パリのオルセー美術館改装のため、過去最大規模の115点が日本にやってきたと云う
「空前絶後」の展覧会なんだから、全国から見に来るのは当然かも・・・
かくいう私たちも、地方から朝早く東京まで出かけたというわけです。
土・日を避けたのに、すごい人でした。
人に押されて、前になり後ろになりながらも、たくさんの作品を堪能してきました。




一番人気・・・ゴッホの「星降る夜」

   

すごい人だかりで、なかなか前に出れません。
この絵の前から動かない人・・・その人10分は動かなかったような気がします。
これは絵はがきですが、本物は油絵の具がたっぷりで、つやつやしていて、
水面が輝いて、いい画でした。

以前参加していたバスで行く美術館巡りで、何回か国立新美術館に来たけれど、
寄り道は出来ませんでした。
この日は個人旅行(旅行とは云えないかな?)
見終わって、何処へ行こうか~~でもあいにくの雨でした。
雨が小止みの間に、歩いて六本木ヒルズへ行ってみることに~~

      

江戸時代、長府毛利家の江戸屋敷があった所だそうです。
毛利庭園がありましたが、ちょうど雨が土砂降りで、断念しました。

 
これは何?
巨大なクモのオブジェ   広場にありました
名前はママン! 可愛いね

中心には超高層ビル森タワー、その52Fの展望台東京シティビューへ・・・
海抜250メートルからの眺めは素晴らしく、眼下の景色は、まるで箱庭を見ているようでした。

 

今度は晴れた日に来て、夕暮れから夜景まで見ていたいと思いました。

ウィンドウショッピングを楽しんだりして、最終新幹線で帰宅・・・
日帰りで目いっぱい遊んできましたが、久々の東京、都会は刺激的でした





箱根ラリック美術館

2009-03-16 | 美術館
        

箱根ラリック美術館に行ってきました
仙石原を通る度に一度行ってみたいと思っていた美術館です
100年前のフランスのジュエリー作家でありガラス工芸家でもある「ルネ・ラリック」の作品に
期待が高まりました

シンプルな門をくぐると、早春の芝生の緑が目に飛び込みます
冬枯れの木立の向こうにある美術館はあまり大きな建物ではないけれど、
入口のドアの上には、マスクのレリーフが飾られています


     


中に入ると木材に組み込まれたラリックデザインのガラス、シャンデリアから始まって
ジュエリー作家でもあるラリックの装飾品・香水瓶の数々・・・  

ガラス・金・宝石などで精巧に作ってあるブローチや髪飾りにうっとり!
2Fでは、壁いっぱいに70羽のガラスの雀が埋め込まれた部屋にもびっくり!
花器も見ごたえがあって、ジュエリーとはまた違った力強い作品に魅了されました

         
                                           絵葉書から



外のガラスの建物の中にピカピカのクラシックカーが2台展示されていて、
何だろうと思ったら、カートップにラリック作のカーマスコットが飾ってあるのです
その頃の貴族が競って、ラリックのカーマスコットをつけたとか・・・
カーマスコットとは、20世紀初頭、車のラジエーターの冷却水注入口に付けた装飾キャップのことだそうです

     



そしてこの日のもうひとつのお目当て、オリエント急行の中ですごすお茶タイムです

この美術館内に本物のオリエント急行の車体があり、「ル・トラン」としてそのサロンカーでカフェを楽しめるようになっているのです

この話題はバスの中から盛り上がっていて、ガイドさんが「混んでいなければ予約出来ますから」と
言っていたのでバスを降りると皆さん走って受付へ・・・もちろん、私たちグループも  ・・・
運よく予約も取れて、美術館を鑑賞した後、乗り込みました・・?

    


あいにく中は撮影禁止で写真がなく残念ですが、お茶はサンプルをパチリ・・・
ちょっとだけ天井とイスをパチリ・・・

内装はラリックのガラスレリーフで飾られていて、装飾は当時のまま、椅子やテーブルもどっしり、
白くセッティングされたテーブルには可愛いスタンド、まるで応接間でくつろいでいるような感じ、
優雅な気分で紅茶とケーキをいただいて、45分 2100円也!

ビデオの解説と車掌さんのほんの少しの説明付き、見学料を含めてで、
これがお高い? それなり? と、友人たちと意見が飛び交いました.

でも これからオリエント急行の写真を見たり、本を読んだりした時でも、あの車内の空気を思い出せるのではないかと、“ちょっぴり乗ったつもり”に満足でした  



京都国立博物館

2009-02-17 | 美術館
2月の美術館めぐりで京都国立博物館へ、「京都御所ゆかりの至宝」を見に行ってきました
12月・1月と都合が悪くて欠席したので久しぶりの参加です

        

       

京都国立博物館はレンガ造りの大変重厚で、素晴らしい建物でした。
赤坂離宮などを設計した宮廷建築家の片山東熊という方が設計されたそうです
開催から1ヶ月も経つのに大変混んでいて、作品を近くでゆっくり見るのは大変でした。

国宝の仏画や、京都御所の屏風、十二単のうちの唐衣、蒔絵が美しい硯箱などの調度品・・・・
細かい細工が施された襖の取っ手や、芸術的な釘隠しなども素晴らしかったし、蒔絵飾り太刀の装飾の見事さに、すごいねえ!綺麗ねえ! と思わず見知らぬ方と言葉を交わしてしまいました。
この展覧会は天皇陛下御即位二十年の記念だそうです。


    


滞在時間が4時間あるので、近くを散策してもいいですよとのガイドさんの説明・・・
三十三間堂も、すぐ目の前だし、清水寺は歩いて15分とのこと・・・ラッキー!
宝物は絵ほど興味はないので、サ~っと見て、時間がもったいないのでタクシーで高台寺付近へ~~
ねねの道から小路をくねくねと歩いて京都らしい小物の店など見て歩くのも好き!

    
    


二年坂・・産寧坂を歩いていたら、イノダコーヒーの看板
えっ?ここにイノダのお店があるとは知らなかった・・・もう9年も前からあるんですって
さっそくここでお茶することに・・・

    

清水寺は中へは入らず、時間を気にしながら、そのまま茶碗坂を下り集合場所の博物館へ戻る

今回は、美術館と、ちょっぴりだけど京都散策も出来て、得した気分でした






田中一村展

2008-11-19 | 美術館
11月の美術館巡りで「田中一村展」を見に行ってきました。
といっても「田中一村」って??  どんな画家なのか知らなかったんです。
行先は奈良なんだから知らない画家でもOK・・・奈良まで行けるんだし~♪と、バスに乗り込む

今は奈良は近い・・・伊勢湾岸自動車道・東名阪自動車道・名阪国道を通って4時間半です
行き先は明日香村飛鳥にある奈良県立万葉文化館
奈良に入ると景色がどこか違う  古(いにしえ)の奈良の都・・・が浮かぶ
紅葉が明日香路を彩って、バスから愉しめる
派手さはないけど目に心地よくって、しばしおしゃべりも中断して景色に見入る

里山のような景色を楽しんでいると、目的地の万葉文化館が見えてきました
建物は近代的、お庭は紅葉とつわぶきの黄色が色を添えて、しっとりしていい感じです。

     

     

     

     

さすが奈良、美術館の中に遺跡があります。7世紀後半から8世紀初めの工房跡の遺跡だそうです。
と言ってもこれは復元で、本物は、この復元遺跡の直下4メートルに保存されているとのこと。
ここで金・銀・銅・ガラスなどを使っていろいろな製品が作られていたことが確認されているそうです。

      

さて「田中一村」は明治40年生まれ、幼いころから南画を描いて神童と呼ばれたとか・・・
やはり画家になるような人は、子どものころから上手いんだなあと当たり前のことに感心する
花鳥風景の作品が多い
のちに奄美大島が気に入って移り住み、珍しい南国の絵を描いている

(写真は図録から)
                                              トラツグミ
       

紅葉した葉の美しさに見とれる
“枝の描き方がとっても上手い”・・と絵を描く友人が言うので、そう思って枝ぶりをよく見る
本当に細かいところまで自然を観察しているなあと感心する
構図もいいし、色彩も綺麗・・・活気が感じられて、惹きつけらてしまった。
                                                   
                                                  白い花
  


柿にカケス                                ニンドウにオナガ



アダンの木                                アカショウビン


ここ万葉文化館は1階が展示室で、地下は万葉集をテーマにしたミュージアムになっていて、
万葉びとの暮らしを再現した展示など、万葉の世界を体験出来るようになっていました。
時間もないのでザット通り過ぎただけで、記念に万葉歌留多を買う

赤い箱がうれしくて、開ける時はワクワクして・・・
一日一枚ずつ読めば、万葉人の心に触れるかも・・・フ~~読むわけないか・・・

締めくくりは隣の喫茶店でコーヒーを一杯・・・火鉢風のテーブルで





フェルメール展

2008-10-21 | 美術館

東京都美術館で開かれている「フェルメール展」を見てきました。
遠い遠いと思っていたバスでの東京行きも、何回も行くうちに慣れたようで
4時間もそれほど苦ではなくなり、アラ~もう上野?と言うほどになってきました

光の天才フェルメール!
8月から開かれているにもかかわらず、まだたくさんの人が訪れていました。
この日は10分待ち・・・
会場に入ると、初めにオランダの絵画が展示されているが、人が多くて進めない
流れが遅いので、先にあるフェルメールを見に行く。
「光の魔術師」と言われるフェルメール・・・
作品の中に思わず、光源を探してしまう
日常の動きの一つを切り取ったような絵・・・時が止まったような・・・


    

何かきっかけがあれば、今にも動き出しそうな・・・
不思議な思いで絵の前に佇んでしまう
以前、「真珠の耳飾りの少女」というフェルメールの映画を、たまたまテレビで見たのだけど、
重苦しいフェルメールの家庭の雰囲気とあの光のさし込む部屋が絵と重なる。

     


       2点しかない風景画のひとつ 「小路」
          




フェルメールを堪能してから、戻ってオランダの絵画を見れば、ちょっと魅力に欠け、
フェルメールの偉大さがより一層わかりました。

絵を見るのもなかなか疲れる
美術館の中にはしゃれたティルームもなかったので、外へ出てみることに・・・

      

この遊園地の前は上野動物園・・・昔々パンダが初めてこの上野動物園に来たので、
子どもを連れて見に来たことなど、懐かしく友人とおしゃべりしながらジュースを一杯飲んで
今回のお茶タイムは終わり~

帰りのバスで、美術館から持ってきた朝日新聞の特集を読むと、
オランダ絵画とフェルメールの作品がこれほど一堂に集まるのは稀有なことらしい
生涯で三十数点しかないフェルメールの作品のうち、7点もの展示、特に評価の高い作品が
奇跡のように集まったのは、最初で最後かもしれないと書いてある
本国オランダでも一度に7点もの作品は見れないのだから、
日本でこれだけの作品に巡り合えたのは、ラッキー
いい思い出になりました。

数年前、ドレスデンへ行った時、「窓辺で手紙を読む女」と「取り持ち女」の2点を見たし、縁があるかな~
せめて、絵葉書だけでもすべてそろえてみようかしら・・・






源氏物語展

2008-09-18 | 美術館
先日、横浜美術館へ行ってきました。
今年は源氏物語が世に出てから、ちょうど1000年だそうで、
あちらこちらで源氏物語関連の展覧会が開かれていたり、
新聞雑誌などでも特集が見られましたが、
横浜美術館では特別展「源氏物語の1000年 あこがれの王朝ロマン」と言うタイトルでした。
源氏物語を描いた源氏絵や調度品・日記など古いものから近代のものまで、国宝・重文等たくさん展示されていました。




「源氏物語」・・・昔、講座に行き原文を少し読みかじっていたけれど、
あまりの長さに途中で挫折、物語のダイジェストと思い、
田辺聖子の「新源氏物語」で何とか物語を把握したことがありましたっけ・・・
主人公光源氏の恋愛が主流なのだけれど、その複雑な人間関係・政治・暮らし・ならわし・信仰・
王朝時代の美意識・・・いろいろ絡みあって興味が尽きない面白さでした。
原文の源氏物語は日本語が大変美しかったことを覚えています。
もちろん講義を聴きながらでないととても読めませんけど・・・


これは小さなクリアファイルをスキャンしたもの


梶田半古と言う画家が物語の場面をたくさん描いていて、
近代的でユーモラスな場面もあり楽しい絵でした。
本物は屏風で、絵の数もこの倍以上ありました

     

           
      
横浜市みなとみらいにある横浜美術館、なかなか近代的な建物です。
カフェで休憩・・・限定メニューの「紫式部よもぎ抹茶ラテ」を注文する。
抹茶パウダーで描いた紫式部の顔のラテがくる
面白いアイデア・・・
手描きのためカップの中、みんな表情が違うので仲間とワ~ワ~言いながら
一番いいお顔のカップを撮ったつもり・・・

今回はちょっと傾向のちがう絵を見た美術館めぐりだったけど、
久しぶりに源氏を思い出し、これから秋の夜長、あの分厚い源氏物語を引っ張り出してもいいかなあとちょっぴり思いました









コローの展覧会

2008-07-21 | 美術館


もうひと雨あるのかと思っていましたが、梅雨が明けて毎日暑い日が続いていますね。

人もお花も暑さにぐったりしていますが、ギボウシだけが元気に咲いています。


7月の美術館めぐりで上野の国立西洋美術館へ、フランスの画家カミーユ・コローの絵を
見に行ってきました。
コローと言えば、靄(もや)がかかったような風景画って思ってしまうのですが、
今回は人物像も展示されているということで、大変楽しみにしていました。

         

このチラシにある “コローのモナリザ”は、「真珠の女」という題名なのに、どこにも真珠は見つからない。
聞いてみると額にある髪飾りが真珠と思われたのではないかということでした。
人物像の中では一番人気でたくさんの人だかりでした。
レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」のように、
あるかないかの微笑をたたえていて魅力的でした。

絵葉書から       
         

この「青い服の婦人」はコローが78歳の時の作品で、1900年パリの万国博覧会でセンセーションを
起こしたそうです。
青いドレスとコロー独特の光と影がこの女性を印象付けていました。

「本を読む花冠の女」
        


「モルトフォンテーヌの想い出」
これもルーブル美術館蔵でコローの代表作
銀灰色の霧 花摘み 木々の梢 水に映る光  この自然の中に溶け込みそう・・・
     

「緑の岸辺で本を読む女」
         

「水門のそばの釣り人」
     

一日中でも自然を見ていたというコローが忠実に描く風景画は、必ず小さくても人物が描かれていて、見る者にあたたかさと癒しを与えてくれるようでした。


美術館を出ると、気持ちの良い緑の木々が広がっていて、コローの光と影を思い出しながら、集合時間まで森を散策することに・・・
   
     

上野の森は色とりどりの緑が美しく、ギターを鳴らす人・・それをスケッチする人・・
聞き入る人、休憩する人・・のんびりした時間が流れていました。
カフェの外の椅子でお茶が出来るといいのだけど、もう時間がなくて、バスに乗り込みます。

浜松~東京間はスムーズに行ってやはり4時間ほどの道のりです。
今回は図録を買ったので、バスの中で広げながら、おしゃべりを楽しんでいれば、
それほど長くは感じられない4時間でした。











6月の美術館めぐり

2008-06-13 | 美術館
今月10日、6月の美術館めぐりの行先は、河口湖でした。
美術品には違いないけれど、絵ではなく「辻が花」と「人形」を見に行ってきました。
辻が花染めの着物はとても素晴らしく、能衣装など華やかで一枚の絵を見るようでした。
出来上がりまでの工程をビデオで見ますと、それは根気のいる作業で、糸でくくって絞り、染めて、またほどく作業が大変で、気が遠くなるほど細かい工程にびっくりしました。

       


河口湖畔にある久保田一竹記念館の新館の建物は、インド風・東南アジア風・ガウディ風といろいろな要素がまじりあった不思議な建物でした。

    


着物が展示されている本館の周りは、散策出来るようになっていて、自然を生かした散歩道は
緑が滴るようで、この木々たちもひとつの美術品でした。

       



まだ夏のにぎわいを見せない河口湖をぐるりと反対側に出ると河口湖ミューズ館「与 勇輝館」です。
建物前のこんもりした緑は、ラベンダーです。
今、つぼみ状態・・・満開になったら、きれいでしょうね。



今は「一心に」というタイトルの作品の展示です。
今年の1月に浜松のEデパートで展示があったそうですが、タイトルによって展示内容も違うようです。
いつ見ても自然体の子供の表情やしぐさに惹かれます。
小物も全部手作りだそうで、手足など今にも動き出しそうにリアルです。
与 勇輝さんは、子供の時から大変器用で何でも自分で作ってしまったというから、並はずれた器用さだったんでしょうね