臨済宗南禅寺派圓通寺

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インドの昔話 1

2024-01-16 | 坐禅研修
  • 正しく見る
昔、ある王様がゾウを前にして7人の小人にたずねました。
「ゾウはどんなすがたですか?」
ゾウのお腹をさわった小人が答えました。
「ゾウは壁です」
ゾウのシッポをさわった小人は言いました。
「ゾウは箒です」
ゾウの耳をさわった小人は答えました。
「ゾウはゴミ取りです」
ゾウの頭にのぼった小人は言いました。
「ゾウは岩です」
ゾウの後ろ足をさわった小人は答えました」
「ゾウは臼です」
ゾウの牙をさわった小人はいいました。
「ゾウはシャフト(長い棒)です」
ゾウの鼻をさわった小人は答えました。
「ぞうは長いものです」

この話は『華厳経』その他の経典に出てくるたとえ話です。これは何を伝えたいのでしょうか。物事を正しく見るには一点だけをとらえて判断してはいけないということです。それは人間でも同じです。たとえば小学校で「担任の先生はきびしい」と思うことがあるでしょう。本当はやさしい気持ちがあって、生徒に厳しいのです。お父さんやお母さんも同じです。
ではどうすれば物事を正しく見ることができるでしょうか。仏教には坐禅、念仏など体験を通して「正しく見る」ことを学ぶ方法があります。それにはまず合掌です。もとはインドの習慣だと思われます。おそらくはブッダ以前からあると思われます。合掌をして嘘はつけません。そのように合掌には不思議な力があります。
念仏は英語で「インボケイション・アミダブツ」といいます。「阿弥陀仏の呼び出し」という意味です。自分の中の阿弥陀仏を呼び出すのだから、悪いことはできません。物事を正しく理解するには「合掌」をする必要があります。「ありがとうございます」、「おせわになりました」という感謝のことばも「合掌」すると自然にでてきます。



坐禅会 毎週土曜日午前6:25~8:00 
久留米市宮の陣町大杜1577-1 圓通寺 
初心者歓迎 参加費無料 詳細は電話でお問い合わせください。
℡0942-34-0350
初回参加のみ千円。二回目以降つづけていただければ無料です。
●学校やクラブなど団体研修 坐禅申し込み随時うけたまわります。
出張も致します。費用はご希望に応じます。宿泊はありません。

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