ジミーの自然ブログ (Jimmy's Nature blog )

花の美しさ 自然の素晴らしさを 伝えたい。 

世界の珊瑚礁の内 75%が危機にあります。

2017年02月08日 | 自然 花 写真

      (美ら海水族館では 多くのサンゴを育てています。初夏には産卵も見られます。)


沖縄には 200種の珊瑚が確認されています。世界には800種いるそうです。
皆さん サンゴは動物か 植物か? 分かりますか ? 一見動かないように見え
ますが 動物です。でも植物のように二酸化炭素を吸収し 酸素を作り出す働きも
すると言えば 不思議に思うでしょう。サンゴはクラゲやイソギンチャクの仲間です。

サンゴはポリプと呼ばれる個体が集まって群体を造っています。実はポリプの中に 
藻類が共生しており その藻類が光合成を行っています。1㎡あたり4.3kg/年の
二酸化炭素を吸収してくれています。陸上の植物より多いのです。私たちが見る珊瑚礁は
造礁サンゴと呼ばれ テーブル状 枝状 キャベツ状などあります。小さな魚たちの
ねぐらにもなっています。海の生き物の9万種が 珊瑚礁に関わって生きています。
ですから 珊瑚礁は海の熱帯林とも言われています。

又海を浄化したり 天然の防波堤の役割をしています。珊瑚礁は 何処にでもある訳では
ありません。海洋面積のわずか0.2%が 珊瑚礁です。 サンゴは水温が18~30℃の
暖かい海に住む生き物です。これ以上高くなると先ほどの藻類が外に出てしまい サンゴが
栄養を取れずに弱り 身体色が薄くなり 骨格が白く透けて見えるようになる『白化現象』と
言われます。2004年には世界の珊瑚礁の20%が死に その後もグレイトバリアリーフ
で 90%白化しているという情報が最近ありました。石垣島にある国内最大の珊瑚礁は
97%が一部白化しており 56%が死滅していると環境省が発表しています。
主に 海水温の上昇 温暖化によるものです。今まで寒かった地域で珊瑚礁が成長している
という報告もあります。

沖縄の海はきれいで また海水温度がサンゴに合っており そこをねぐらとして
多くの魚 生き物が生息しています。水遊びをすると 色々な生き物に出会います。
『貴重生物世界一』と 米英の研究グループによって選定されたそうです。光合成を
する為に 透明度の高い海にしか住めないのです。光を食べる動物とも言われます。

サンゴは 水温の上昇や紫外線の強弱により生存できなくなります。又オニヒトデなど
での死滅もあります。生活排水による水の汚染  赤土の流出による被害  埋め立て 
ゴミの放棄 釣りや観光・レジャーによる破壊もあります。
このように 環境の変化によって 珊瑚礁は危機にさらされています。開発や汚染が
進むと 辺野古の大浦湾のように 赤土やコンクリートブロックに壊されるのも含めて 
絶滅してしまうでしょう。




枝状珊瑚。


キャベツ状珊瑚。


小魚だけでなく それらをエサにする魚も多く集まります。


美しい珊瑚礁。


テーブル状珊瑚も見られます。


珊瑚礁は 魚たちのねぐらです。 サンゴを食べる魚もいます。


オニヒトデ。 珊瑚礁の天敵です。


熱帯魚。


ジンベエザメ


サメ ? エイ ?


ウミガメ。 水族館でも 卵から孵化している小亀もいます。


タマカイ?  ハタの仲間 大きな口で エサを丸呑み。


ニシキ海老 ?


オコゼの種類。 その衣装?は とてもあでやかですね。


コメント (1)
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