( 山中湖は クジラの形に似ていると言われますが その尻尾の辺りから見た風景。 )
フランスのルソーの言葉に 「 自然に帰れ! 」があります。彼は都会では孤独であったらしく
パリ郊外の森の中を散歩し 観察者として生涯を終わったようです。 都市生活で失われた 或いは
鈍くなっている視覚 聴覚 嗅覚 触覚などを田園生活の中で取り戻し 人間本来の生活 楽しい
生活を見いだしたようだ。
私も東京の生活から山梨の忍野村 或いは高知へと住まいを移して 大都会にないものを得ています。
先日安倍政権のやりたい放題に愛想を尽かして 文句を言いましたが 日本の中央から発信される情報に
何か違う 違和感を感じています。都民ファーストもそうですが 都会中心の考え方に異和感を覚えます。
流行の言葉で言えば 「 違うだろうー!」という感覚です。 それだけ現代のエネルギーに ついて
いけなくなっているのかも知れない・・。
「 都へ出ると 自分を随分落ちぶれたと思う 」 と鴨長明も言っている。「 庵へ帰ってくると
心が落ち着き 世俗であくせくしている連中が気の毒になる。 」とも言っている。彼によれば
「 方丈の庵 自然を友とし 」 「 自ら身体を動かす楽しみもあり 山中の風光は 四季折々に
大きな味わいがある。」と。 「 この世は人災 天災の中にあり。 嘆くなかれ。富あれば
悩み多く 貧しければ鈍す。人いずれより来たりて いづれかへ去る。何をあくせく・・。」とも。
ルソーは 理想として 自然の中にある人間の如く 五感を研ぎ澄ませ 全身で発想し 行動する、
真に人間的かつ創造的な 生き生きとした生活、 自然と親しみ 自然に学び 自然との共存の中で
愛情を育む心こそ 現代人が切に求めるものであると・・。 自然は決して私たちをだまさない。
私たちは自分で 自分をだましているのだ とも言っている。
日本でも 外国でも 権力志向が強く 成功ー勝利が私たちの生きる目的であるかのように思っている
人々が多い。 高度な社会とはそんな社会では無い筈。 技術文明が成熟し 便利さ 物の豊かさが幸せと
勘違いされているこんな時代。これでは若者達が喜んで生きる世界とは言えない・・。
「 自然に帰れ! 」 は そんな現代に生きる私たちに与えられる 教訓に満ちた言葉です。
近くに 富士アザミの群落がありました。
富士アザミは名前の通り 富士山麓に咲いていますが 何故か大きい花です。
ススキは お月見にもかかせない・・ですね。
もう1回 ヒガンバナ。 この花も 彼岸には欠かせない・・?
コスモスも 秋に欠かせない・・。
萩の花も 秋の七草の一つ。
マメの花に 似ています。
珍しい ガマの穂。
多分 ナナカマド。
この木は 固く 炭になるようです。
まだ銀杏(いちょう)は黄葉していませんが、真ん中の木は サクラ?
エノコログサも色づきました。
秋明菊(しゅうめいぎく)はかなり古く 日本に渡来。 漢名は 秋牡丹 とか。
富士山を見るのに 邪魔なアカマツの枝に 小鳥がとまる。