NPOな人

NPOの現状や日々の雑感などを徒然なるままにお伝えします。

江戸の新春 <初夢、宝船売り>

2012年01月03日 | エコでボランタリーな江戸の町
初夢は正月二日の夜に見る夢で、江戸時代には吉夢を祈って枕の下に七福神が乗った宝船の絵を敷いて寝る習慣がありました。

恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁財天、布袋、福禄寿、寿老人の七人の神様からなる七福神は既に室町時代には農民や漁民の間で広く信仰されていたようですが、この宝船の絵を売るのがお宝売りで「えー、お宝、お宝お宝」と言いながら人通りの多い所にやってきました。

お宝には、「なかきよのとおのねふりのみなめさめなみのりふねのおとのよきかな(長き世の遠の眠りのみな目覚め波乗り船の音のよきかな)」という回文(上から読んでも、下からでも、同じ読みになる言葉)が添えられていました。

七福神の由来は仁王経の「七難即滅、七福即生」で、「世の中の七つの大難(太陽の異変、星の異変、風害、水害、火災、旱害、盗難)はたちどころに消滅し、七つの福が生まれる」という意味があります。

昨年は大災害や経済危機などが続き大変厳しい一年でしたが、今年こそは七福神にあやかり良い年にしたいものですね。

災いを転じて福に去年今年(修平)
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