北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

7対5

2018-03-16 | 珠洲市議会
3月議会最終日。

大きな動きが2点。

本日の会議冒頭、議会議案(市長ではなく議員が提案した議案)として提案されたのが、議員定数を14人から12人へ削減する定数条例改正案。
3年前の改選後(2015年)から議論が始まり、諸々の経緯はあるが、次の改選を1年後に控えた今議会で可決された。

今日の閉会にあたっての市長あいさつで、泉谷市長は「議会自ら身を切る改革云々」という発言があったが、定数削減は議員の身を切る改革ではない。
市民の代弁者を削減する、いわば市民の身を切る改革である。
にもかかわらず「諸々の経緯」をオープンにすることなく今日の採決に至ったことは、私個人としては市民の皆さんからの批判は免れないと思っている。
多くの市民の皆さんにとっては寝耳に水の定数削減だろうと思う。
言い訳にもならないが、今日の改正案を提案した大兼政忠男議会運営委員会委員長の提案理由の中でも触れられていたが、市民の皆さんの中には「もっともっと減らせ!」という声がある。その一方で「市民の声をもっと市政に反映させるため、むしろ増やすべきだ」との声もある(その場合は議員報酬は下げることになるが)。様々な意見が市民の皆さんの中にあるということを踏まえつつ、「議員定数を減らしても、議会改革を進め、議会としての機能は強化する」、ただし2より多くの削減は、議会の役割が一段と重くなる中で難しい(例えば委員会審議)」との基本的な考えの下、2減で全議員の賛成となった。
今後、説明責任はしっかり果たしていかなければならない。
次号の「珠洲市議会だより」でも言及されるはず。

さて、定数条例可決後の議事は市長提出議案についての、委員会審査の報告、そして昨日触れた討論(やっぱり私だけ)、そして採決。
平成30年度一般会計予算だけは賛成多数(反対3人)、その他の議案は全会一致である。

そして今日の議事日程の最後、赤坂議長の辞任(辞任許可は大兼政議員が反対)を受けての議長選挙である。
投票結果は三盃三千三(さんばいみちぞう)議員が7票、大兼政議員が5票、白票2票であった。
議長選挙でのこういう接戦は、昔むか~しは知らないが、ここ30年の珠洲市議会ではなかったはず。
所属議員9人の「同志会」が推薦しながら、結束できなかった同志会・・・同志かい?
今後の議会運営にどう影響を与えるかが注目される。
5月に控えた市長選挙は、現職以外の立候補の動きがいまだなく、選挙戦になるかどうかも不明だし、議長選挙の構図と同じになるとも思えないが、市長の4選を支持した「同志会」がこの状態では、市長もまだまだ落ち着かない日々が続きそうだ。

ちなみに私も大兼政議員に投票した一人だが、人間・三盃三千三氏は決して嫌いではない。日中韓の交流にも熱心で、珠洲市議会でも異色の存在だ。議長就任のあいさつでは議会改革への言及が弱かったが、今後の議会改革への熱意に期待したい。


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