昨年12月1日に石川県内の住民50人が提訴したマイナンバー離脱請求訴訟の第一回口頭弁論が今日、金沢地裁で開かれた。
自治体議員も多く参加しているが3月議会中のため、今日参加したのは議員は私だけ。
今日は最初の口頭弁論なので、まずは坊真彦原告団長からの原告意見陳述。
マイナンバー制度の危険性を具体的に、そして力強く訴え、元高校教師らしく社会人として働く教え子からの不安の声を紹介し、訴訟をたたかい抜く決意を語る。
続いて副団長の板坂洋介さん。いかにズサンな体制の中で運用が始まったかを指摘する。
さらに弁護団事務局長の川本樹弁護士が請求の趣旨を陳述する。
被告国側からは2回に分けて反論を提出する方針が示された。
口頭論終了後、竣工間もない新弁護士会館で報告集会。
岩淵弁護団長は、提訴からわずか3か月あまりだが、情報漏えいやサイバー攻撃による情報流出、闇サイトでの売買など個人情報関係の報道が相次いでおり、訴訟を起こしていない富山でもマイナンバー受け取り拒否が70人に上ること、世論調査では77.7%の人が不安を感じていることなどを指摘。これらはまさに私たちの訴訟でも指摘していること、このままではさらに最悪のニュースが出てくることは目に見えているとし、勝訴に向けて頑張ろうと呼びかけた。
坊原告団長は、この裁判は決して私たち原告だけの裁判ではなく、マイナンバーに不安を感じ、危険を感じている多くの人の期待もあるとし、勝訴への決意を語る。板坂副団長は裁判を核に、県民的運動にしていきたいと決意表明。
原告からの発言で、制度がスタートしたからと言って特段なにもしなくてもいいということがほとんど知られていない、100人規模の事業所でも従業員の個人番号を収集せず、したがって保管、管理に予算も手間暇もかけず、従来通りのままのところもあると紹介される。
会社から個人番号の提出を求められ、出さなければいけないのかという相談も相次いでいる。
マイナンバー訴訟は金沢を含む全国5か所で提訴され、今後さらに神奈川など3か所でも提訴の予定。
4月2日(土)には全国マイナンバー訴訟連絡会として各地でマイナンバーホットラインを開設し、疑問や不安の声に弁護士さんが答える。石川県でも10時から15時の時間帯で相談に応じる。電話番号は076-231-2110。
詳細は追って案内したい。
次回口頭弁論の期日は5月17日(火)13時15分からと決められた。
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