北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

薪割から「東北の薪」に思いを馳せる

2012-03-29 | 我が家の周りの自然
 3月議会も終わり雪もほぼ消えた3月20日過ぎから、家の周りの雑木を少しずつ切る。彼岸も過ぎ、時期的には少し遅いが仕方ない。

 ようやく春の陽気となった今日、切り倒し、小切ってあった木を、夕方から日暮れまで割っていく。
 来シーズンではなくその次のシーズン用の薪である。

 珠洲市は木質ペレットストーブの購入への助成を検討し始めた。間伐材などを活用した木質ペレットの普及は、里山の保全にもつながり結構なことだと思うが、薪割の楽しみがないのがペレットストーブの唯一の「欠点」だと、かねがね私は主張している。筋肉痛の腕をさすりながらの中年オジサンの強がりだと聞き流れても仕方ないが・・・

 いずれにしても灯油高の中、趣味と実益を兼ねた薪ストーブである。

 そんな薪であるが、3.11後、福島県田村市から金沢に避難してきた浅田正文さん夫妻から、一時帰宅した時に自宅の横に積みあげていた薪から高濃度の放射線が検出されたショックを聞かされたときには身につまされる思いがした。
 薪ストーブとセットの田舎暮らしが、田村市では終わりを告げたのである。

 これを裏付けるデータが環境省のホームページににアップされている。
 「東北地方及び関東地方における一般家庭等で使用される薪及び薪の灰等の調査結果について」

 東日本の多くの地域では、薪を割り、薪ストーブで暖をとる暮らしが、望んでもかなわなくなってしまったのである。


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