北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

アッと驚くメガソーラーの役割 北電・永原会長の放言

2012-02-02 | 脱原発
 先週の27日、北陸電力の久和社長が志賀原発の稼働について「夏までには動かしたい」と述べ、年度内再稼働の方針を軌道修正した。

 この日、北陸電力の永原会長も北陸経済連合会の会長として金沢市内で記者会見をおこなっている。
 再生エネルギー導入などで提言をまとめるため、北経連として欧州に視察団を派遣するそうだ。ぜひともドイツや北欧の取り組みをしっかり学んできてほしいと思うが、「自然エネルギーに大きな期待をかけるのはいかがなものか」と行く前から真面目に学ぶ気がない本音を吐露。

 永原会長、さらに調子に乗って北電として北陸三県で4か所のメガソーラー発電を設ける目的を語った。

 「有効な供給力になりえないことをわかってもらおうと思って投資している」

 太陽光発電が普及している欧州では、家庭用ソーラーパネルは少なく、企業がつくるメガソーラーが主流であることを知っての発言かどうか不明だが、この北陸4か所のうち一か所は珠洲市の旧宝立小学校の跡地で建設される。今秋の完成予定で、泉谷市長は機会あるごと、風力発電30基とバイオマス施設に加え、メガソーラー施設ができることで「自然と共生する珠洲市」をさらにアピールできると期待を込めて語っている。

 自然エネルギーは大して役にたたないと証明するための施設をわざわざ珠洲につくるとは、珠洲原発ができなかった腹いせか?!なんて受け止める人も出てきそうな放言である。

 メガソーラーの完成を心待ちにする珠洲市にとってとんでもない迷惑な話であるし、そもそもそんな目的で投資をするなど株主をバカにした話でもある。

 この永原会長、社長時代から失言、放言の常習犯であることは、北陸電力の幹部、社員が誰よりも知っている。
 今回の発言も「あ~またやっちゃった!!!」。北経連の会見まで目が行き届かなかった!というのが社内の受け止め方ではなかろうか。

 なぜこんな方が社長になれたのか、いまだに私は理解できないが、実は志賀2号機が営業運転を開始したときの社長がこの永原氏である。
 その後、志賀2号機は裁判で運転停止判決を受け、耐震基準を上回る能登半島地震に見舞われ、新品タービンの羽がボロボロで運転停止に追い込まれ、さらに臨界事故隠しが発覚し、その後もお粗末なトラブル数知れずで、全国54基の原発の中でも最低稼働率を誇っている。

 こんな永原会長である。本当は原発が有効な供給力になりえないことをわかってもらおうと思って志賀原発に投資をしたのかもしれない。



1 コメント

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Unknown (ただの老人)
2012-02-18 12:20:51
高齢化率が高い市に珠洲市は全国の第4位にランクされている。
批判ならだれでもできる。
今の珠洲市は具体的な地域活性化の策定こそが急務と考える。
ネガティブな感情や マイナス思考がブレーキになって 前に進めない。 自分がプラスになることによてまわりがブラスになっていく。
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