北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

ノーニュークスアジアフォーラム2日目

2016-03-24 | 脱原発

   (夜の交流会後の記念撮影)

昨夜の海外からゲストの歓迎会兼交流会に続き、午前中は参加各国のからの報告。
日本、韓国、台湾、フィリピン、インド、トルコ、そして香港と続く。

韓国からはヨンドクの住民投票をめぐるたたかいを中心に報告を受ける。
ヨンドク市長は民意が示されるのを嫌い、住民投票を求める動きを徹底的に妨害する。
自主住民投票すら住民に対し投票に行かないよう影に陽に妨害工作を徹底するが、韓国のたたかいは強靭で粘り強い。
次の大きな焦点は来年の大統領選だ。



台湾からは福島の事故後、大規模な反核運動が毎年のように展開され、民進党・崔英文総統の誕生につながっていった取り組みが報告される。
崔英文氏の公約である日本からの第四原発(東芝・日立の原発輸出)の工事凍結、そして2025年までの脱原発が公約の柱に掲げられている。
ドイツよりも先にだつげんぱ
再生可能エネルギーの利用促進、そして核廃棄物問題に正面から向き合うことが大きな課題となっている。
日本の「民進党」もぜひ見習ってもらたいのもだ。



フィリピンからは住民運動によって運転開始を阻止したバターン原発を稼働させようという動きが絶えないこと、さらに新規立地の構想も経済発展を口実に浮上している様子が報告される。フィリピンの運動のリーダー・コラソンさんの視点はアジア全体、原子力産業の動きを的確に把握している。頼もしい。



インドからは核開発阻止と原発運動をつなげて捉える必要性が指摘される。経済成長著しいインドは核開発とセットで積極的に原発建設を進めるが、安全規制や情報公開など原発先進国と比べ大きく劣っている。さらに反原発の運動家は非国民扱いとのこと。



日本政府が原発輸出を目指すトルコは地震国。予定地の上を活断層が走る。加えて昨年起こったテロは大きな衝撃を与えたが、依然国内、そして周辺国の情勢は不安定で、テロの不安は消えない。日本政府が原発輸出を計画する2か所の予定地ではいずれも反対運動が高まっていることが報告される。



香港からも中国の原発建設に対する運動が報告されるが、中国政府の支配の下、秘密裏に進められる原発建設の安全規制や立地計画。難しい対応を迫られている。

午後からは福島の5年目の報告。サイトの状況、汚染の実態、被害者の運動などについて佐藤和良さん、武藤類子さん、そして「原発いらない福島の女たち」から3人の報告を受ける。福島というより日本の脱原発運動をけん引するメンバーからの報告はアジア各国の今後の反核運動に大きなプラスとなること間違いなし。



夜は昨日に続き交流会。そしていわき市のフォークソンググループ「いわき雑魚塾」のミニ・コンサート。
3.11以降につくった福島県民ならではの脱原発ソングが言葉の壁を越えて参加者の胸を打つ。



明日はフィールドワーク。富岡町に入る。帰還困難区域の近くまで行く予定。



報告は珠洲に帰ってからになりそう


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