北陸中日新聞を中心に石川県中央公園の再整備計画、早い話が木の伐採問題が連日、大きく取り上げられている(北國新聞はあえて無視か、市民グループの申し入れをベタ記事で紹介しただけ)。
県のHPから再整備の内容を紹介すると下記のような内容である(詳しくはこちら)。
イメージ図
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再整備のポイント
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論点は大きく4つかなと思う。
①木の伐採の是非、②中央部の舗装の是非、③県民の意見聴取など計画策定の手続き問題、④県都中央の在り方。
ちょっと気になったので昨日、中央公園に立ち寄り、伐採される木を見てきた。数多の人が利用する公園のことだから様々な意見があって当然、116万(県人口)分の1程度の声として少し感想を書きたい。
まず①について。
最初、かなりの本数を切るのかと思ったが、報道では中央公園内にある2m以上の高さの木約920本のうち、伐採は中央部分の舗装や園路拡張に関わる箇所の45本とのこと。
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確かに戦前からと思われる木も含まれているが、周辺の込み合った中の直径10センチ程度の木も含まれている。
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残る木が大半で、大きな木がことごとく伐採されるわけではない。新聞では木陰がなくなる、落ち葉が舞いおどる雰囲気が消えるかのようなコメントもあったが、上記イメージ図や現場でテープを巻いて印がついた木の配置を見た印象では、木陰は十分に残る気がするが・・・
②について。④とも密接に関連するが。
私の記憶では20年以上前から中央公園の芝生の張りや水はけが悪く、雨が降った後の利用に支障があるとの声があった。大幅な土の入れ替え、暗渠の整備をするなどかなり手をいれなければ利用者のニーズに応えられないと思っていた。
冬場のフードピアなどのイベントで多くの方が利用するだけでなく、私も原発や憲法、反戦・平和集会など1000人以上の屋外集会では何度も利用させてもらった。ただ、天候の悪いときは参加者の皆さんに申し訳ないなとよく思ったものである。そういう意味では、従来、芝生がなかなか張らない中央箇所を透水性の舗装にすることに抵抗感はない。これまでも周辺のベンチにすわってもはがれた土が痛々しかった。
公園内の舗装といえば抵抗感があるのは事実だが、全体面積の中でのこの計画は私として許容範囲である。
③について。
確かに北陸中日新聞の報道まで木が伐採されることを知らなかったという人は私も含めて多いだろう。北國新聞しか読んでいない人の中にはいまだにこうした問題があること自体知らないという人がほとんどのはず。
地元説明会や県民説明会、パブリックコメントの募集など、様々な手段が考えられる。その一方で、県政のあらゆる問題でこうしたことが可能かと言えば無理だろうし、そこまでの必要もないだろう。要は事業が県民に及ぼす影響や関心の高さを踏まえて臨機応変対応するしかないと思う。
もっとも基本的に県は県民説明会に積極的ではないことは事実だということは指摘しておかなければならない。たとえば臨界事故後の志賀原発の再稼働問題で県民説明会をやれと何度の要求したが県は対応しなかった。
さて、今回の件だが、2003年に再整備計画策定委員会を発足させた特に、委員の公募はおこなっている。県議会でも何回も議論されている。こうした時に様々な声が県民からあればそれなりの対応もあり得るのかもしれないが、県の肩を持つようで恐縮だが、それなりの手順を踏んで計画が決まり、予算も可決され、事業の入札も終わったあとでこうした声があがるのはシンドイ話であるに違いない。
委員の公募をしたと言ってもそんなの知らない県民がほとんどだと言えばそれまでだが、行政の内輪と閉鎖的な議会だけで決めたという話ではないのも確かだ。
少し事情が違うかもしれないが、かつてののと鉄道穴水以北の廃止のときも、議論の段階で散々報道もされていたにもかかわらず、そんときには廃止反対の声はほとんど上がらず、決まってから廃止反対の運動が起こった。私は県議をやめた後だったが、ならばなぜもう少し早く・・・との印象があったし、なにより知事や県の担当部局も戸惑いを感じただろう。
いずれにしても、決まったからと見切り発車ではなく、最大限の説明を尽くすしかないだろう。
④について。
たしかに香林坊のすぐ裏手の公園で多くの人に馴染みのある景観に手を加えられることに違和感がある人が多いのは理解できるが、公園をつぶしてハコモノをつくるわけではない。今回の再整備で中央部はイベントがしやすいように舗装されるが、周辺部の芝生含め多くの木はそのままである。また芝生の緑地は県庁跡地や金沢城公園に大きく広がっている。
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これは金沢城公園新丸広場である。五十間長屋前の三の丸広場もずいぶん広いと思ったが、ここはその数倍も広い。
県都金沢の中心部の緑地は、かつては兼六園と中央公園だったが、金沢城公園と県庁跡地が加わりこの10年程度で倍増した。全国的にも稀な都市である。
透水性とはいえ舗装に抵抗感もあるだろう。ただ、その一方で、県庁跡地や金大跡地の金沢城公園はかなりコンクリートやアスファルトをはがし、建物も撤去されている。
そんな都心全体のなかで、中央公園を緑に囲まれたイベントをしやすいスペースに移行していくことに私としてはそんなに大きな違和感はないのだが。
以上、朝から長々と独り言である。
県のHPから再整備の内容を紹介すると下記のような内容である(詳しくはこちら)。
イメージ図
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再整備のポイント
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論点は大きく4つかなと思う。
①木の伐採の是非、②中央部の舗装の是非、③県民の意見聴取など計画策定の手続き問題、④県都中央の在り方。
ちょっと気になったので昨日、中央公園に立ち寄り、伐採される木を見てきた。数多の人が利用する公園のことだから様々な意見があって当然、116万(県人口)分の1程度の声として少し感想を書きたい。
まず①について。
最初、かなりの本数を切るのかと思ったが、報道では中央公園内にある2m以上の高さの木約920本のうち、伐採は中央部分の舗装や園路拡張に関わる箇所の45本とのこと。
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確かに戦前からと思われる木も含まれているが、周辺の込み合った中の直径10センチ程度の木も含まれている。
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残る木が大半で、大きな木がことごとく伐採されるわけではない。新聞では木陰がなくなる、落ち葉が舞いおどる雰囲気が消えるかのようなコメントもあったが、上記イメージ図や現場でテープを巻いて印がついた木の配置を見た印象では、木陰は十分に残る気がするが・・・
②について。④とも密接に関連するが。
私の記憶では20年以上前から中央公園の芝生の張りや水はけが悪く、雨が降った後の利用に支障があるとの声があった。大幅な土の入れ替え、暗渠の整備をするなどかなり手をいれなければ利用者のニーズに応えられないと思っていた。
冬場のフードピアなどのイベントで多くの方が利用するだけでなく、私も原発や憲法、反戦・平和集会など1000人以上の屋外集会では何度も利用させてもらった。ただ、天候の悪いときは参加者の皆さんに申し訳ないなとよく思ったものである。そういう意味では、従来、芝生がなかなか張らない中央箇所を透水性の舗装にすることに抵抗感はない。これまでも周辺のベンチにすわってもはがれた土が痛々しかった。
公園内の舗装といえば抵抗感があるのは事実だが、全体面積の中でのこの計画は私として許容範囲である。
③について。
確かに北陸中日新聞の報道まで木が伐採されることを知らなかったという人は私も含めて多いだろう。北國新聞しか読んでいない人の中にはいまだにこうした問題があること自体知らないという人がほとんどのはず。
地元説明会や県民説明会、パブリックコメントの募集など、様々な手段が考えられる。その一方で、県政のあらゆる問題でこうしたことが可能かと言えば無理だろうし、そこまでの必要もないだろう。要は事業が県民に及ぼす影響や関心の高さを踏まえて臨機応変対応するしかないと思う。
もっとも基本的に県は県民説明会に積極的ではないことは事実だということは指摘しておかなければならない。たとえば臨界事故後の志賀原発の再稼働問題で県民説明会をやれと何度の要求したが県は対応しなかった。
さて、今回の件だが、2003年に再整備計画策定委員会を発足させた特に、委員の公募はおこなっている。県議会でも何回も議論されている。こうした時に様々な声が県民からあればそれなりの対応もあり得るのかもしれないが、県の肩を持つようで恐縮だが、それなりの手順を踏んで計画が決まり、予算も可決され、事業の入札も終わったあとでこうした声があがるのはシンドイ話であるに違いない。
委員の公募をしたと言ってもそんなの知らない県民がほとんどだと言えばそれまでだが、行政の内輪と閉鎖的な議会だけで決めたという話ではないのも確かだ。
少し事情が違うかもしれないが、かつてののと鉄道穴水以北の廃止のときも、議論の段階で散々報道もされていたにもかかわらず、そんときには廃止反対の声はほとんど上がらず、決まってから廃止反対の運動が起こった。私は県議をやめた後だったが、ならばなぜもう少し早く・・・との印象があったし、なにより知事や県の担当部局も戸惑いを感じただろう。
いずれにしても、決まったからと見切り発車ではなく、最大限の説明を尽くすしかないだろう。
④について。
たしかに香林坊のすぐ裏手の公園で多くの人に馴染みのある景観に手を加えられることに違和感がある人が多いのは理解できるが、公園をつぶしてハコモノをつくるわけではない。今回の再整備で中央部はイベントがしやすいように舗装されるが、周辺部の芝生含め多くの木はそのままである。また芝生の緑地は県庁跡地や金沢城公園に大きく広がっている。
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これは金沢城公園新丸広場である。五十間長屋前の三の丸広場もずいぶん広いと思ったが、ここはその数倍も広い。
県都金沢の中心部の緑地は、かつては兼六園と中央公園だったが、金沢城公園と県庁跡地が加わりこの10年程度で倍増した。全国的にも稀な都市である。
透水性とはいえ舗装に抵抗感もあるだろう。ただ、その一方で、県庁跡地や金大跡地の金沢城公園はかなりコンクリートやアスファルトをはがし、建物も撤去されている。
そんな都心全体のなかで、中央公園を緑に囲まれたイベントをしやすいスペースに移行していくことに私としてはそんなに大きな違和感はないのだが。
以上、朝から長々と独り言である。
イベントに利用しやすくしなくていい、というのが「中央公園の緑を守る会」の気持ちです。
四五本全部切るのをやめろ、とも言っていません。
ちょっとと立ち止まって、助けられるものは助けてください。新しい道を作るのに邪魔なら、道を少し曲げたらどうですか。
イベントに不便だからと、中心にある、大きな木を切る必要はありません。
土を入れ替えて、木の生育をよくしてあげてください。
でも、子供たちをのびのびと走り、遊ばせるためには、舗装にしないでください。
根っこにつまずいて危ない、ドロドロになる、と県も言います。でも、お母さんたちは、「根っこにつまづくことができる幸せ」「ドロドロになる楽しさ」を、子供に残しておいてくださいと言っています。
隣の迎賓館の芝生公園は立派な見栄えになったけれど、木陰一つなくて誰も利用していません。年に一度の「フードピア」などのイベントこそ、そちらでやればいいのです。人より、芝生の管理の方が大切なんでしょうか。
原発反対の集まりを、中央公園でしなくてもいいんじゃないですか。芝生公園は貸さないんでしょうか・・
でも、そのために中央公園の真ん中を舗装するのなら、原発反対集会に反対(極論ですみません)。
コメント欄では文章全体が見にくくて、書いていることが飛んでるかもしれませんが、
「県民の声を聞く場を設ける」ことが第一です。
守る会のサイト http://ki2.mero2.com/
金沢城公園で緑化が大変進んでいるようにかかれていますが、金沢大学移転後、現在も進行中の城復元工事でどれほどの森、生態系が失われたかを認識していただきたいです。
広場を整備して芝生にすること、新しい木を植えることが、すばらしい緑化だとは思えません。
先人たちから受け継いできた木々を守り、次の世代に手渡ししていくことこそが大事だと思います。
土が見えた公園はみっともないのでしょうか。そうではないと思います。土があるから虫を見ることができ、小鳥がえさを探し、子どもたちは小枝で線を引いて絵を描いたりと遊びも生まれます。土があることはすばらしいことだし、だいたい芝生がはがれているのはあそこで冬場にイベントをやってグシャグシャに踏みまくるからだと思えてなりません。
イベントや観光客、つまり金を大事にする街ではなく、人を大事にする街であってほしい。
それがひいては金沢という都市の魅力につながると思うのですが。
新聞報道ではどの木かわりませんし、「中央公園の緑を守る会」のHPでは「大木45本」という表現もありますが、周辺部の密植状態のところの木も含まれています。ド素人庭師の私でも、これは切った方がいいよなと思うものありました。
また中央スペースでも、県のイメージ図にあるように残る大木もあります。
もちろん私も予定通り45本全部切れということを主張するつもりはさらさらありませんし、特に大木については計画を修正して残せるものがあるのなら残せばいいと思います。
子どもたちを泥んこの中で遊ばせたい、土の上で遊ばせたいという意見は大賛成です。だけど中央公園に泥んこ遊びを求めるのはどうかと思います。金沢は下手な田舎町より児童公園など整備されていますし、神社やお寺など家の周辺で土や木と触れ合える空間も結構たくさん残っていると思います。
金沢市の中心部、さらには県都の中心部に位置する中央公園にどんな役割を求めるかということだと思いますが、私は屋外の大きなイベント、集会などに使える空間というもの大事だとおもっています。お金(経済)だけの問題ではなくて。
芝生を張ればすばらしい緑化かというご指摘、もちろんその通りです。ただ、都心のど真ん中の土地が空いたときに、ハコモノを立てずに芝生を張り、若干なりとも木を植えるだけにするという決断は行政としてなかなかできるものではないと思っています。
実は私はかつて、県庁跡地は老朽化した県立図書館を移転し、兼六園や金沢城公園、中央公園の緑に囲まれた新しい県立図書館に建てるべきだと主張してきました。結果的には県がNHK金沢支局の移転に絡めて構想を進め、アンテナの高さ制限で金沢市がストップをかけて移転計画は消え、しいのき迎賓館だけ残して緑化となりました。いまでも県立図書館はそのままであり、ちょっと残念(もちろん鉄塔はダメです)という思いも半分、公園化した決断を評価する思いも半分という気分です。
金沢城公園の生態系については、あのあたりの豊かな生態系を支える本丸園地あたりはほぼそのままだったかとおもいますし、タヌキもまだいるようですし、若いお母さんらがぎょっとするような生き物もまだいたかと思うのですが、きちんと勉強しているわけではありません。金沢城公園の復元工事については、その道の専門の大学の先生らが結構口を酸っぱくして注文をつけていたと思うのですが・・・
いなくなった、あるいはなくなった動植物があれば教えてください。
ただ、生態系について一言いえば、江戸時代は知りませんが、戦後、金沢大学が開学し、戦前・戦中の軍が管理していたころと比べ、植生はかなり豊かになりました。
単に九師団の頃の生態系を維持してきたわけではありません。
いずれにしても、中央公園の在り方について関心が高まったのはいいことですし、「中央公園の緑を守る会」の皆さんと県との間で有意義な議論が交わされることを期待しています。
県担当は県議らに、メーデー関係者から伐れとの声が大きい、と語っていますが、労組、連合関係に聞くと、そのような事実は無いのです,
山の木をどんどん切って山肌をげずって宅地をつくったり、水田を次々とつぶしてきたまちづくりの方が、そういう意味でははるかに罪は大きいと思います。
先にも書きましたが、私は中央公園の45本の木という観点ではなく、都心の一角にある、しかも周囲も様々な緑地があるなかでの中央公園の位置づけという観点からこの問題を捉えていった方がいいと思っています。
大木だから切ってはダメという主張には同意しかねます。私は基本的には大きな木を切ること自体は悪いことだとは思っていません。昨日も珠洲市内の人から「あんまりでっかくすりゃばっかいできんぞ、いい加減でこなったら切らんにゃ、そのうち片づけるがにも金かかってどもならんわ」といわれましたが、私も天然記念物など一部の木はともかく、基本的にはそんな感じで思っています。
言葉尻をとらえるつもりはありませんが、まさに「百数十年の蓄積を、粉砕ゴミ」にしてはいけないと思います。
木は切ってもいいけど最後まで大切にすべきものだと思っています。粉砕ゴミにしてはいけません。薪をはじめ木工などに使える木もあるかもしれません。いずれにしても、葉っぱの堆肥化も含め、全部有効に使ってほしいとは思います。
というのは、町内会のイベントならそれでいいでしょうが、中央公園を使って数百人が集まるこどもの日の「LOVE Child]などのイベントをやっている若者グループがあります。彼らのやっていることを見たら、この公園の必要性がすごくわかりますよ。
も一回言いますが「フードピア」こそ、迎賓館横の芝生広場でやればいいのです。木陰がなくて、誰も人が普段はいない公園です。
大木だから切ってはいけないとは言っていません。50年以上もたった木を切らなければいけない理由を、納得いくように説明してくださればいいのです。中が虚になっていて危険とかなら、伐採には反対しません。
署名活動をしていると、泣きながら近づいてくるお年寄りもいます。京都から、「ここが好きで引っ越してきたのに」という人もいます。「小学生の頃何回も写生に来た」という学生も。
周辺の保育所や幼稚園でまとまって、陳情に行こうとしたら圧力が有り、陳情に参加できなくなった園がいくつもあると聞きました。
周辺の町内会の人たちも反対が多いようですよ。