市長選挙が終わり、2回目の国際芸術祭開催に向けて動き出した珠洲市。
至るところにまだ昨年の芸術祭の余韻が残っているという市長だが、一方でアートはもう結構!という声も聞こえてくる。
いずれにしても継続開催となれば新たな課題も浮上する。
そこでさる5月29、30日と、今夏で7回目の芸術祭(トリエンナーレ)を開催する「大地の芸術祭の里」十日町市を視察に訪れた。
今年は珠洲からも大地の芸術祭へ視察、あるいは芸術祭鑑賞で訪れる人も多いと思われるので、私なりの視点を少し紹介していきたいと思う。
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大地の芸術祭は2000年に第1回を開催し、制作された作品のうち、毎回毎回20~60点ほどを常設作品として残してきている。
その数なんと254点。
そのうち今行ってすぐに見れるのが157作品。
昨年の奥能登国際芸術祭の作品は、イベントを除くと37点だから約4倍である。
大地の芸術祭の看板作品ともいうべきイリヤ&エミリア・カバコフの「棚田」という作品(上写真)も、草間彌生の「花咲ける妻有」(下写真)も観ることができる。
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常設作品だけでなく、大地の芸術祭では、合併前の旧市町村それぞれに拠点施設が整備されている。
上は、松代地区にあるまつだい雪国農耕文化センター「農舞台」。
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真田地区には旧真田小学校を改修した「絵本と木の実の美術館」。
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松之山地区には里山科学館越後松之山「森の学校」キョロロ。
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十日町市街地には越後妻有里山現代美術館キナーレ。
さらに清津倉庫美術館(旧清津峡小学校)や奴奈川キャンパス(旧奴奈川小学校)といった施設もある(私は行けなかったが)。
屋外の作品は無料で鑑賞できるし、まつだい農舞台も無料。
「絵本と木の実の美術館」は入館料800円(大人)、「森の学校」キョロロは500円(大人)、キナーレは800円だが、いずれも見ごたえのある作品が展示され、またキョロロは里山学習施設として充実した施設内容になってる。
大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ2018は7月29日から9月17日の会期で開催され、もちろんそこで発表される新作もあれば、会期中でしか観れない作品もあり、会期中ならでは雰囲気も味わえるだろうが、パスポートの購入なしで回れる閉会中であっても十分楽しめる作品展開になっている。
エリアが広く(十日町市お面積は珠洲市の約2.5倍)、作品数も多いので2~3日の滞在ではすべての作品を観ることは到底無理。好きな人なら閉会中に機会があればもう一度訪れるという手もありそうだ。
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さらに開会前の今頃なら作家さんの作品制作の様子を見ることもできる。
このように閉会中を狙って訪れる人、あるいはたまたま十日町市へ行く機会がある人にとっては誠に有り難いアートのまちだが、問題はこれらの施設の建設や維持管理、常設作品のメンテナンスに要する費用、そして芸術祭そのものの開催費である。
外から訪れる人には十分お得感があるが、納税者の受け止め方は?果たしてお得感、納得感はあるのか。
そこは次回で。
至るところにまだ昨年の芸術祭の余韻が残っているという市長だが、一方でアートはもう結構!という声も聞こえてくる。
いずれにしても継続開催となれば新たな課題も浮上する。
そこでさる5月29、30日と、今夏で7回目の芸術祭(トリエンナーレ)を開催する「大地の芸術祭の里」十日町市を視察に訪れた。
今年は珠洲からも大地の芸術祭へ視察、あるいは芸術祭鑑賞で訪れる人も多いと思われるので、私なりの視点を少し紹介していきたいと思う。
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大地の芸術祭は2000年に第1回を開催し、制作された作品のうち、毎回毎回20~60点ほどを常設作品として残してきている。
その数なんと254点。
そのうち今行ってすぐに見れるのが157作品。
昨年の奥能登国際芸術祭の作品は、イベントを除くと37点だから約4倍である。
大地の芸術祭の看板作品ともいうべきイリヤ&エミリア・カバコフの「棚田」という作品(上写真)も、草間彌生の「花咲ける妻有」(下写真)も観ることができる。
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常設作品だけでなく、大地の芸術祭では、合併前の旧市町村それぞれに拠点施設が整備されている。
上は、松代地区にあるまつだい雪国農耕文化センター「農舞台」。
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真田地区には旧真田小学校を改修した「絵本と木の実の美術館」。
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松之山地区には里山科学館越後松之山「森の学校」キョロロ。
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十日町市街地には越後妻有里山現代美術館キナーレ。
さらに清津倉庫美術館(旧清津峡小学校)や奴奈川キャンパス(旧奴奈川小学校)といった施設もある(私は行けなかったが)。
屋外の作品は無料で鑑賞できるし、まつだい農舞台も無料。
「絵本と木の実の美術館」は入館料800円(大人)、「森の学校」キョロロは500円(大人)、キナーレは800円だが、いずれも見ごたえのある作品が展示され、またキョロロは里山学習施設として充実した施設内容になってる。
大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ2018は7月29日から9月17日の会期で開催され、もちろんそこで発表される新作もあれば、会期中でしか観れない作品もあり、会期中ならでは雰囲気も味わえるだろうが、パスポートの購入なしで回れる閉会中であっても十分楽しめる作品展開になっている。
エリアが広く(十日町市お面積は珠洲市の約2.5倍)、作品数も多いので2~3日の滞在ではすべての作品を観ることは到底無理。好きな人なら閉会中に機会があればもう一度訪れるという手もありそうだ。
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さらに開会前の今頃なら作家さんの作品制作の様子を見ることもできる。
このように閉会中を狙って訪れる人、あるいはたまたま十日町市へ行く機会がある人にとっては誠に有り難いアートのまちだが、問題はこれらの施設の建設や維持管理、常設作品のメンテナンスに要する費用、そして芸術祭そのものの開催費である。
外から訪れる人には十分お得感があるが、納税者の受け止め方は?果たしてお得感、納得感はあるのか。
そこは次回で。
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