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原水爆禁止石川県民会議の2013年度総会に参加。常任執行委員という立場にありながら1昨年、昨年と欠席続きだったため、今年は珠洲での日程もあったが、こちらを優先。
私が事務局長を務めていた3年前と比較し、組織労働者や社民党関係者の枠を超え市民への広がりが着実に進み、さらに12年度はこれまた懸案であった自治体への直接の要請行動も取り組みがおこなわれた。構成団体を取り巻く状況は厳しさを増しているが、会場には若い人の姿も多くみられ、3.11後の運動の着実な前進が感じられホッとする。
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記念講演は共同代表の一人でもある加賀市の光闡坊住職佐野明弘さんを講師に、「石川の食卓にのぼる放射能」というドキッとするテーマでおこなわれた。
佐野さんは自坊で昨年から「放射能測定室こうせんぼう」を開設。加賀市内のスーパーやコンビニ、ホームセンターなどで流通している食品や堆肥類などを中心に、自ら購入した放射能測定器で測定を続け、会員にその結果を伝え続けている。
国の基準値を超える値が検出された場合は販売元に連絡。全品回収された例もある。基準を超えなくとも、セシウム137や134が検出されたものは少なくない。チェルノブイリ事故では、その周辺地域で食品の汚染に関心のある家庭と無関心な家庭に住む人の体内での放射能蓄積量をそれぞれ調べたところ、明確な違いが出ており、特に子どもたちへの影響に警鐘をならした。
加賀で流通しているものの多くは金沢でも、そして珠洲でも流通しており、参加者は福島の事故の影響をあらためて自分の問題としてリアルに感じながら、脱原発への決意を固めあうことができた。
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