北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

富裕税で税収20兆円?!

2012-03-04 | 雑感
 質問原稿の目途が立ってきた。
 そこで昨日に続き原稿書きの合間の息抜きから。

 昨年11月から週刊金曜日で連載されている「数字が見抜く理不尽日本」の10回連載が今週号で終わったが、これがなかなかおもしろい。筆者は元大蔵官僚で経済ジャーナストの武田知弘氏。
 
 第一回の「今、億万長者が激増している!」にはじまり、最後が「金持ちに1%の富裕税を課せ!」である。
 
 貧富の格差が急激に拡大する日本社会。その「富」の側の億万長者が激増しているという実態解明にはじまり、景気の低迷や年金問題、消費税問題、低下を続けるサラリーマンの年収、自殺者年間3万人など現代の日本が抱える主要な問題の背景には億万長者の存在があることを明らかにしていく。当然のこととしてこれらの問題の解決には億万長者対策だという流れで、最後は億万長者の資産に1%課税する富裕税を提案。これによって20兆円以上の税収が確保できるとする。

 詳細は週刊金曜日をご覧いただくとして、とにかく金持ちは税金についてよく研究しているという。時あたかも確定申告シーズンだが、大蔵官僚の経験からすると「貧乏人から1万円の税金を取るより、金持ちから1円の税金を取る方が難しい」という。

 寝っころがって読めるようなわかりやすい文書で、日本社会の根本問題が勉強できるという点でもこれはお勧め。


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