北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

アフリカの風 そして "オシムの国"のW杯

2014-06-22 | 平和
集団的自衛権行使を巡る重大な局面にあるが、テレビの主役はワールドカップ。

そんな中、今日のNHKスペシャルは「民族共存へのキックオフ ~"オシムの国"のW杯~」は、ボスニア・ヘルツェゴビナを特別な使命を背負って出場する国として紹介する。
「かつて敵同士だった民族がパスをつなぎゴールを目指す代表チームは、共存への可能性を示す唯一の存在」であり、その中での元日本代表監督であるイビチャ・オシム氏が果たした役割の大きさにスポットを当てた番組だ。
オシム氏は22年前、サラエヴォ侵攻とユーゴスラビア分裂に抗議する意味を込め、パルチザンとユーゴスラビア代表の監督を共に辞任したという経歴ももっている。

遡って一週間前のサンデーモーニングの「風をよむ」のコーナーのテーマは「アフリカの風」。
コートジボアールのエース・ドログバが国民の英雄たる理由を紹介。
2005年のワールドカップの初出場を決めた試合の直後、国民に「ワールドカップ出場という目標のもと、様々な民族が一緒にプレーできることが証明された、コートジボワールで内戦をしてはいけない」と国民に訴えに、これにより内戦終結の気運が高まり、2011年に内戦は終結したという。
ドログバはサッカーの英雄であると同時に「内戦を止めた英雄」でもある。
この報道の直後、日本のワールドカップ初戦であるコートジボアール戦のホイッスルが鳴った。
本田の先制ゴールにもかかわらずドログバの後半出場で日本は逆転敗退を喫し、まさにドログバの存在の大きさを思い知らされた展開だった。

サッカーの力で内戦を終わらせる国がある一方で、憲法第9条を持ちながら海外にへ武力行使に出かけようとする安倍政権。
安倍政権や自民党、そして公明党も、憲法破壊の与党協議をするくらいなら、ぜひボスニア・ヘルツェゴビナやコートジボワールの試合を観戦しろと言いたい。


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