野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

夕暮時の多摩川

2009-08-26 | 散歩
 武蔵境の駅から西武多摩川線に乗った。終点の是政駅から一つ手前、競艇場前駅で降りた。予想誌を片手に群れているおっさんたちの間を抜けると、5分も歩かないうちに多摩川のサイクリングロードが見えてきた。午後四時をまわった頃、日差しは暑いが、川を渡ってくる風が心地よい。とたんに視界が広がり、それとともに気持ちまで伸び伸びしてくる。








 かってはこの辺りまでフナやウグイ、オイカワなどの小魚をよく釣りに来たものだ。











 いまでは少なくなった川ガキ











 ウィンドサーフィンは多摩川では初めて見た。



 稲田堤のあたり




 鷺が狙っているのはアユなのか








 川と空を暫く見ているうちに、空に茜が差してきた。




 送電線に止まっているのはカワウだろうか。五線譜の上に書かれた音符のようで、しかも時折羽を広げて乾かしているのが面白い。








 サケやアユなどの遡上する魚のための魚道。






 あれほどぎらついていた日差しも熱を失い、心なしか人々の歩みも少し速くなってきたようだ。










 陽は落ちる前に一瞬輝きを増す。



 そして次第に光を減じ、熱を失った風が頬をなでていく。




 遠くの町の灯がポツリポツリと点き始めた。私も家路に着くとしよう。