昔は里山の至る所で見かけられたギフチョウも、今では関東においてはわずか数か所で会えるだけ。それすらも多少オーバーユース気味になっていて、保存会の人たちの努力でや何とか減少を堰き止めているのが現状のようだ。
今年もギフチョウに会いに出かけてきたのだが、そんな次第で今回も具体的な地名は敢えて書かないことにしたい。
4月初め、昨日からやっと気温が上がり始めた。山道には少しずつ春の野の花たちが顔をそろえ始めている。
センボンヤリ
ヤブレガサ
これがギフチョウの食草、タマノカンアオイ。ギフチョウはこの葉の裏に青い卵をうみつける。
ヒメカンスゲ
崖の木の根元にはシュンランが見える。
ヤママユの抜け殻か
タテハチョウ
日が登り始めてずいぶん暖かくなってきた。風もほとんど吹かない、今日は絶好のギフチョウ観察日和だ。
遠くに見えるのは丹沢の峰々
アブラチャンも満開だ
登って来て頂上に近くなった辺りで、やっと今年初めてのギフチョウに出会えた。枯れ葉の上でのんびりと日光浴中だ。
少ししたらスミレの花に飛んで行った。
もう少し行ったあたりで再び発見。
ミヤマセセリ
結局、今回は出合えたのはひと組のつがいを含めた7頭のギフチョウ。去年の同時期より若干少なかった。
見上げればフサザクラももう少しで咲き終わろうとしている。
ウグイスカグラ
こちらは顔を出しはじめたテンナンショウ
一株だけだがヒトリシズカも見つけた
頭上で忙しなく枝先を飛び回っているのはシジュウカラより一回り小さいヒガラのようだ。
籠抜け鳥のソウシチョウをこの地域で見たのは初めてだ。
帰路見つけた変なもの、鳥の巣箱に使っているのだろうか。
帰りを見送ってくれた野仏。
今日は良い天気に恵まれた良い一日だった。この辺で。