野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

昭和記念公園

2012-11-15 | 公園

 休日、立川にある昭和記念公園を訪ねた。

 水鳥の池には、カルガモ、カイツブリ、カワウ、そして一羽だけのキンクロハジロが泳いでいた。

 

 

 こもれびの丘のコスモスは見納めの時期、今日は花摘みとりのできる日(ただし有料で300円)。

 

 お隣の自衛隊の基地ではちょうど航空祭がおこなわれていて、空からの爆音で落ち着きない

 

 遊覧飛行中のヘリコプター

 

澄み切った秋の空の青がコスモスを一層引き立たせてくれる

 

 11月に入ってめっきり少なくなったアキアカネ

 

 みんなの広場では、黄色いコスモスが脱色して白コスモスと化している。嬉しいことに木立の上から富士山がひょっこり顔を覗かせてくれた。

 

 

 

木々は晩秋の気配を感じとり、いち早く錦秋の装いを纏っている。

 

 ユリノキは根の下から黄葉を始めるらしい

 

 ナンキンハゼの紅葉

 

 

 真っ赤な実がきれいなイイギリ

 

 左はモミジバフウ、右はナンキンハゼ

 

 まだ緑の濃いプラタナスの大木

 

 秋、木々たちは個性豊かに思い思いのの衣装を身に纏っている。

 群れで鳴き交わしているのはメジロ。御馳走を前に愛をささやき合っているのか、喧嘩しているのか、とにかくせわしなく飛び回っている。姿をとらえようとするのだが、すばしっこくて中々カメラに収めるのは難しい。

 

今ではこの公園の秋の名物となった銀杏並木

 

 きれいなのだが、銀杏の悪臭には辟易としてしまう

 

 お終いは、平地にもかかわらずいち早く色づいた日本庭園の紅葉

 

 

 

 カメラを構えた大勢の人で賑わっている。

 

 

 

 

 

 たくさんの人で少々疲れてしまった、今日はこの辺で終わるとしよう。

 

 

 

 

 


三窪高原秋の終わり

2012-11-12 | ハイキング

 

 

 この日は雲一つなく晴れ渡った、文句なしの野遊び日和だった。途中大菩薩ラインは麓のあたりでは緑が目立ったものの、丹波山村に入ってからは赤く黄色く染まった木々が目立つようになってきた。いつものように柳沢峠の駐車場に止めようとしたのだが、この日は何かのイベントがあったらしく、峠の駐車場は人と車が一杯で止められなかった。そこで少し戻り、200mほど下った所に車を止めることにした。

 

 大菩薩方面のカラマツ林

 

 反対側の林道を登っていく

 

100mほど登ったあたりから赤や黄色の化粧を施した木々が現れてきた

 

 松明のように燃え上がった楓

 

 錦秋の迷路を行く

 

 光を浴び、龍の金色の鱗のように輝いている。

 

 だんだんと葉を落とした樹が目立つようになってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 風が吹くたびごとに、煌びやかに着飾った衣装が剥がれ落ちていく。季節が移り替わっていく速さと同期しながら

 

 落葉松とモミジそして笹の葉

 

 1600mを超えると景色は晩秋から初冬へと変貌していく。陽だまりが何とも心地よい。

 

 日陰には消えずに残っているシモバシラ、その上には霜のついた落ち葉が敷き詰められている。その美しさは土に還っていく前の最期の輝きだ。

 

 

 頭上にはすっかり葉と実を落としたコマユミ

 

 

 尾根を登りきったところで不意に視界が開ける。

 

 ハンゼノ頭にやってきた。

 

 本当に申し訳ないぐらいの天気だ。南には雲一つない富士山

 

 西側には南アルプスの峰々

 

 北側すぐそばに大菩薩の頂

 

風の当たらない草むらに腰を下ろして、暫く富士を眺めることにしよう。

 

 

 この辺で。

 

 

 

 

 


国立三鷹天文台

2012-11-09 | 散歩

 休日、天気予報も思わしくないので登山は諦め、久しぶりに三鷹にある国立天文台を訪ねた。てっきり駐車場がないと思っていたので、深大寺植物園の有料駐車場に車を止め、そこから10分ほど歩いた。

 

 入口すぐ右側に守衛所があってそこのノートに氏名と時間を記入し、入場者用のワッペンをもらった。構内は半分以上が見学者の立ち入りは禁止となっている。赤色の部分が見学できるところ。

 

 突き当りを右手に行くと木立の中に食堂売店となっているコスモス会館がある。ちょうどお昼時で賑わっていた。もちろん平日だけだが見学者も利用できる。

 

引き返し左手に進む。

 

 第一赤道儀室(1921年)はもっとも古い観測用建物で国の登録有形文化財となっている。

 

 中には20cm屈折式望遠鏡がある。

 

 太陽系ウォーキング。太陽から土星までの14億kmを140億分の一に縮めて展示してある。

 

 この道を100m歩いて左折すると

 

 更につきあたりを右に曲がると、太陽塔望遠鏡、通称アインシュタイン塔が立っている。

 1930年に建てられたもので地上5階地下1階の鉄筋コンクリート造り。地上高20mになる塔全体が望遠鏡の筒の役割を果たしている。尚内部の見学は残念ながらできない。

 

 左折したところまで引返した先は、展示室となっていて、国立天文台が行っているプロジェクト(すばる望遠鏡、VERA、ALMA、など)が紹介されている。

 

 

 ひときわ大きな建物が天文台歴史館。1926年に完成した建物で1998年までは現役として観測に使われていた。これも登録有形文化財。

 

  65cm屈折望遠鏡は屈折型としては日本最大径。ドイツツァイス社製。

 

 

 様々な銀河系の写真が展示されていてその神秘的な美しさには圧倒される。

 

 旧図書庫、内部見学は不可。

 

  スクラッチタイルの壁面は古のモダンといった趣が感じられる。

 

 レプソルド子午儀室(去年重要文化財に指定)。1925年建てられた観測用建物。

 

 ガラス越しに観測機器を見ることが出来る。

 

 さらに奥に行くと

 

 ゴーチェ子午環は1903年のフランス製で、もともと麻布の天文台にあったものを三鷹に移したもの。1923年の関東大震災のときは移送用の梱包をしていたので破損を免れたという。

 

 特徴的な屋根の形をしている建物は1924年に建てられた。

 

 ガラス越しにだが見学できる。

 

 見学路の一番奥にあるのは天文機器資料館。広い芝生が敷き詰められた場所にあり、周囲にはソメイヨシノの大木が多い。桜の時期には結構な花見が出来そうな場所だ。

 

 ドームの南北にある窪地の中には、地上基準点である「子午線標」がある。中央の柱には温度計と風速計が備えられている。

 

 

 1982年からゴーチェ子午環に代わって使われた自動光電子午環。

 

 

 尚この建物はまだ整備中で一部しか見学できなかった。

 ゆっくり見て回り帰りには売店でお土産品まで買ったので、滞在は2時間を少し超えてしまったが大変興味深い有意義な時間を過ごすことが出来た。

  尚駐車場があって3時間500円で利用できると知ったのは後のことだった。