野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

としまえんアジサイ祭り

2013-06-11 | 植物園

  今年もとしまえんのアジサイ祭りに出かけてきた。例年よりは早かったので、ヤマアジサイがちょうど見ごろを迎えていた。その中のいくつかを紹介してみよう。コメントはそのほとんどが名札に書かれていたもの。品種名の間違いはご容赦を。

 

桃花ヤマアジサイ。ピンクの花弁の色は槌の影響を受けないのだとか……。

 

 クレナイ。3枚の萼片は白色からやがては深紅へと変色していく。

 

 秋篠テマリは愛知県の産。白に近い青の手毬咲きの花。萼片が5枚のものが多い。これは終わりかけなので色素が抜け落ちてしまったのだろうか。

 

 阿波ムラサキは徳島県の産で、薄紫のガク咲きの花。萼片は一重で先端が窪んだように咲く。

 

 子持ち七段花

 

 肥後絞り。熊本産で濃い青紫に白の吹きかけ絞りの花。葉にも白斑が出る。

 

 

  イワガラミ

 

 剣の舞は徳島県の産。装飾花はへら状の八重。

 

 大虹は愛媛県の産。装飾花が丸弁大輪の複色花。

 

 東雲は滋賀県の産。淡青色の花色が名の由来とあるが……実物とはどうも違うようだ。

 

 清澄沢は珍しい千葉県の産。品種改良に使われ、多くの品種の親となっている。

 

 紫紅梅

 

  石鎚の光。ピンクから藤色の八重咲き細弁の花で愛媛県の産。

 

 白鳥は富士山周辺の産。白い星形の半手毬咲きの花。

 

 ツルアジサイはトンネル状に作られていた。

 

 土佐美鈴は名の通り高知の産。スカイブルー丸弁に白の絞りがある。

 

 土佐神楽も高知の産。淡青色に白い絞りの星崎が特徴。

 

 青海

 

 清澄沢

 

 屋久島シラユキ

 

藍姫 は四国の産。一重のガク咲きで濃い色が特徴。

 

 楊貴妃。九州の産で濃いめの虹色系のガク咲き。装飾花は一重の丸弁。

 

 胡蝶の舞は兵庫県。淡桃色で大型八重の装飾花を持つ。寒さに弱く枝先が枯れやすい。

 

 舞子は三重県産の小型品種。淡青色の手毬咲きが特徴。

 ヤマアジサイの仲間はここまで。

 アナベル

 

 ピーターパンは加茂花菖蒲園の作

 

八丈千鳥

 

  次の2品種も加茂花菖蒲園の作。ギャラクシー

 

 雨に唄えば

 

 濃紫(こむらさき)

 

 シャンパーニュミカコ

 

未来は谷田部園芸の作。ピンクに紅の覆輪が入る早咲き手毬状の花。

 

  今回も紫陽花の多彩な色、重層的な花の形を堪能させてもらった。

この辺で。


水源の地笠取山を登る

2013-06-07 | 登山

 

 梅雨の晴れ間を縫って笠取山を登ってきた。

行程概略;作場平8時10分→一休坂分岐8時40分→ヤブ沢峠9時半→笠取小屋9時45分→笠取山頂上10時40分→水干11時→11時45分雁峠昼食→12時40分笠取小屋→一休坂13時30分→14時作場平

 小沢に沿ってゆっくりと登っていく

 

クワガタソウ

 

 ニリンソウやタチツボスミレもまだ咲き残っている

 

 

 クリンソウは咲き出したばかり

 

ワチガイソウ

 

 乾燥したタマゴタケかそれともテングタケ、食べられるのか食べられないのかいつもわからない

 

 

1500m位になるとキバナノコマノツメが目につきだした

 

 

登りが一段落して笠取小屋

 

 そのまま笠取山麓の高原を登る

 

 振り返ると雲の上に富士山が見える

 

ズミの花も咲きだしたばかり

 

 分水嶺の碑が見えてきた

 

 

 丈高い草に隠れるようにサクラスミレが咲いていた

 

 頂上までの最後の登り

 

 息を切らしてやっと到着。

 

 頂上にはすでに7,8人の登山客がいる。富士山がもうすぐ雲に隠れそうになっていた。

 

 

頂上一帯に咲くアズマシャクナゲが今回の登山の目的。何時も時期が早かったり、遅れてしまったりするのだが今回はちょうど良かったようだ。

 

 

 

 株によっては白っぽい花も

 

 

 

 

 

 

 花を見ているうちに富士山はすっかり隠れてしまったようだ

 

 ミツバツツジもまだ咲いていた

 

山を一周して雁峠へ。こちらまで寄り道する登山客は殆どいない

 

 この先北側は雁坂峠を経て甲武信岳へと至る道が続いている

 

西側は広川林道を経て広瀬ダム湖へ至る道

 

 風を味わいながら昼食。至福のひと時だ。

 

 途中で30数人の団体の登山客が登ってきた。この山に登り始めて10年ほどになるが、10名を超える団体客に遭遇したのは始めてだった。

 

一休坂分岐

 

 ハルゼミが忙しく泣いている多摩川源流の流れ

 

 この辺で。

 

 

 

 

 


上川乗から陣馬山まで

2013-06-04 | 探鳥

 

 行程概略;武蔵五日市駅で数馬行きのバスに乗る→上川乗バス停8時ごろ→浅間峠9時10分→熊倉山10時→三国山10時20分→連行峰11時→12時醍醐峠→和田峠12時15分→12時40分陣馬山ここで昼食→陣馬高原下バス停14時10分

 平日朝一のバスは通勤客が殆どだった。山に登るのは私以外は2組だけで、その2組も数馬まで行くようで上川乗で降りたのは私だけだった。

南秋川に架かる橋を渡る。

 

 暫く林道に沿って歩く。林道といっても甲武トンネルに続いていて山梨側に抜けられるせいか車がひっきりなしに通る。

道脇にはニセアカシアの花が咲き、甘い香りが漂っている。ハンショウヅルを見つけた。

 

10分ほどで山道に入る

 

フタリシズカが咲いている。フタリシズカといっても花穂は2本とは限らない。数えてみると1本から6本まであった。

 

 スミレは終わっていて山道の花は少しさびしい。アマドコロそれともナルコユリ

 

 実をつけ始めたマムシグサのなかま

 

 少し登ったらコゴメウツギが見えだした。コンペイトウのような小さな白い花を咲かしている。

 

 ウツギの仲間は初夏に多く咲くのが多い。今回一番多く見られたのはマルバウツギの花だ。

 

 

登ること1時間余、やっと薄暗い針葉樹林帯を抜けて尾根道に入った。浅間峠の東屋。

 

 ご神木

 

此処からは緩い上り下りが続く。

 

枯葉を押しのけて顔を出したギンリョウソウ

 

 羽化したばかりのオオミズアオを発見。ヤママユガ科のオオミズアオは、木の葉の葉脈のような触角が特徴。

 

 手裏剣のような花を咲かすヤマボウシの花

 

本日3番目のウツギ、ツクバネウツギはもう終わりかけか。

 

 

 そして4番目はガクウツギ

 

 

熊倉山を過ぎ、軍刀利(ぐんどり)神社の奥社が見えてきた。付近ではホトトギスがしきりに鳴いている。

 

 標高1000m位になるこの辺りにはヤマツツジが多かった。

 

 

三国(さんごく)峠を越えて三国山(990m)。三国は東京、山梨、神奈川の3県境を指す。昔風にいうと武蔵国、相模国、甲斐国となるのか。頂上は広くベンチも置かれているが人気は全くない。

 

 30分ほどの尾根歩きで万六尾根から来た道とぶつかる、この分岐が連行峰だ。標高は1000mを越え、ここが本日の最高地点となる。

 

ガクウツギとヤマツツジの競演。

 

 足も疲れてきたので醍醐丸は巻道を選んでパス。おいしそうな茸だが、食用かどうかはわからない。

 

 和田峠まで来た。ここで本日初めて他の登山客と会った。12時を過ぎたばかりでまだ時間的にも、体力的にも余裕があるのでこの先の陣馬山まで登ることにした。

 

広い頂上は展望がきき気持ちがいいのだが、この日は生憎の雨模様の空の下での昼食となった。遠足の子供たちの歓声を聞きながら、コンロでお湯を沸かし、インスタントラーメンとおにぎりの簡単な昼食をとった。

頂上でふもとのバス時間を確認し、ゆっくり下山。 頂上直下のヤマザクラの赤い実。

 

コアジサイが色づいていた。

 

マタタビはすでに花を終え、小さな実をつけている。

 

 陣馬高原下バス停が見えるところまで下ってきた。本日の山行はここが終点。

 

 標高は大したことはなかったのだが、行程が長かったせいか思いの他足が堪えた。帰りの車内では足が攣りそうになり、往生してしまった。

それでも登山者が少ないコースで静かな山行を楽しめたので良しとしよう。

 この辺で。