ブログ仙岩

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遺伝子のふるまいを後天的に変え病気を予防する

2013-12-02 10:33:31 | 日記
これは「免疫・伝染病研究第一人者藤田紘一郎東京医科歯科大名誉教授が乳ガン発症回避のため両乳房の乳腺切除したハリウッド女優アンジェリーナ・ジョリーさんに対するコメントである。

彼女は母を56歳の若さで亡くし、家族を案じて遺伝子検査したところ、乳がんにかかる確率87%、卵巣がんは50%と指摘されての決断であった。自分の子供たちに「乳がんで死ぬ心配しなくていいのよ」と言えるようになったと。また、同じように予防手術を受けた31才の女性は卵巣がんになる確率50%で、40才になるまで切除して方がいいと医師に言われたという。

しかし、ジョリーさんは手術しても、5%乳がんになる可能性を残し、手術しなくても13%の乳がんにならない確率が残っていた。確かに遺伝的要因は7~10%で、遺伝子検査には3000ドル(約30万円)かかり、予防的手術も一般的になりつつあるが、遺伝子は自分の意志で後天的に食生活や環境で操作変更できるもの、手術大好き医師の診断に乗せられてはいけないと。

また、がんの予防は人体の臓器を取り除くことになってしまう。これには賛成できないという。「医者に殺されない47の心得」の近藤誠医師も、ガンほど誤診の多い病気はないから乳房を切り取ってはいけない。がん検診はやればやるほど死者が増えるから乳がんの検診は忘れなさいという。