上原投手が南相馬市で野球教室を

MLBレッドソックス上原浩治投手(38)を迎えた野球教室が14日津波・原発の被災地の南相馬市野球場で開かれた。
まず、岩手県宮古市に続き、南相馬市の沿岸を視察、何もない原野同様の風景を見て復興の手が伸びていないことを知り、相双地方27少年野球チーム400人の小中学生が参加した。

巨人時代4番に敬遠を命じられた上原投手は涙ながら敬遠はしたくなかったという勝気の面を持ち、大阪体育大受験失敗、家計を考慮アルバイトで鍛え、再度挑戦合格した体育大ではよりスピードを増した投球になり巨人入りしていた。先発から抑えに回り2度の沢村賞受賞。2009年オリオールズ防御率2.86、11年レンジャーズ2.35、12年1.75で、レッド移籍、13年防御率0.28と脅威の成績でもMLBオールスターは逃したが、MLBを制し世界一に抑え投手としてまた、無失点記録を更新した投手である。

そんな投手から相手の胸をめがけて投げるキャッチボールのコツなど教えられ、避難先の相馬から駆けつけた森少年投手は丁寧に左肩の動きを教えてもらい感動、トークショーでは逆境に負けない反骨精神、原発でばらばらになってまとまれない練習は悲しいが、仲間を大切に思う気持ちを忘れないで欲しいとアドバイスしていた。