ブログ仙岩

各紙のコラムや報道番組、読書の感想、カメラ自然探索など。

人と店を育てた和菓子店女将中宮紀伊子さんのトーク

2015-01-29 13:07:58 | エッセイ
 2014.11/15放送「人を育て、店を育てる」再放送老舗菓子店森八女将中宮紀伊子さんトークを29日今朝聞いた。

 寛永2年創業380年の歴史を持つ加賀藩御用菓子司女将昭和26年生まれ中宮紀伊子さんは、平成12年NHKドキュメンタリーで一躍大反響、平成14年「あなた私も闘います」出版で有名になった。

紀伊子さんは岩手一関生まれ、父の転勤で江戸川沿い寅さんの柴又帝釈天の近くで生活おてんば娘であったという。18代当主中宮嘉裕さんと結婚して金沢に落ち着いた。が、職人経営はけちったりするので菓子つくりしない当主、紀伊子さんは何も知らずに倒産の危機に、H7年和義申請、老舗を絶やさない一心から店を再建へH16年再建が完了した。

 その間、外部からのアドバイスで紀伊子さんはお店に出て、女将として切り盛り、上の娘は留学生、下の娘は小6でお店の倒産の危機を目の当たりにしており、やみ金融に借金していたので娘誘拐を恐れて一時松戸弟実家に預けた。お掃除するとお店で用意するボールペンや鉛筆が落ちている。自分のボールペンで仕事をしてもらうと無駄がなくなったという。殿様菓子つくりのムードの自分中心の従業員に誰の為の菓子つくりなのか、わが子を可愛がるようにお客さんのためのお店に変え、帰りたい下の娘をすぐに引き取り、小中を主人が学校へ送迎、しかし、高校は送迎しないというと、どうしてと言うことを聞かないその娘が高校卒業したらデザインの専門学校に3年通い、その後菓子職人として修業、32才で今お店で働いているという。

 お金のやりくりは一切ダメで主人についていくだけであったが、和議申請の間は、店の経営をすべて弁護士にゆだね、すべて現金で支払い売り上げだけで、すべてをまかなうようにすることで辞めていく職人もいたが、自分中心の従業員を人としてお客さんのための従業員として育て、お店を再建した老舗女将のお話であった。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿