今やココ日本で『デイブマシューズバンド(以下DMB)』の話を聞く事はまず無いだろう。
今や大谷選手で有名な「ドジャース」の本拠地『ドジャース・スタジアム』でデイブと会ったのが2001年の5月22日。ちょうど約23年前という事になる。『ドジャース・スタジアム』の選手通路を通り、立食スタイルの部屋に通され、クアーズを飲みながら彼を待ったんだったな。「何でもお好きなものをどうぞ!」とスタッフに言われたけれど緊張のあまりクアーズしか手に取れなかったんだよ(笑)。(この時の彼との懇談&Liveリポートは以下のバックナンバーをどうぞ!)
https://blog.goo.ne.jp/12mash/e/13309b298cc3d07b5d5eb6d75aeed034
ちなみに当店『ジェリーズギター』がオープンしたのが、この年の6月だったでしょ?あの時俺も店で随分とDMBのアルバム『Everyday』を流し、販売にも力を入れていたもんだった。ちなみに『ハウリンメガネ』と会ったのも同じ時期だから、ヤツとの付き合いも相当長いな!(笑)
ナゼこんな話をしたかと言うと、せっかく店を休んだというのに『テニス試合も雨で中止』となり、家でDMB『セントラル・パーク・コンサート 2003』のDVDを流していたんだ。コレも20年以上前か・・・・。時の経つのが早過ぎるぜ(笑)!とにかくこのDVDはDMBの良い部分が満載なんだけれど、彼らはその後も現在まで世界で愛され続けているって知っていたかな?この日本を除いては・・・ね。
じゃぁ、なぜ彼らが日本でウケないのか?ソレはズバリ『音楽が深い』から!なのよ。
彼らのサウンドは『様々なジャンル』が入り混じり、しかも『JAMバンド』スタイル!
ギミックは無いし、個々の演奏はテクニカルでインスピレーションに溢れている!そこに強烈なヴォーカルが乗る!
オマケにロックスター的カッコ良さはルックスなはない!そんなバンドなんだよね(笑)
しかも彼らは『Grateful Dead』から『Phish』の流れとは異なり
『歌を中心に展開するJazz的アプローチ』による演奏なんだよ!
この時はサックス(故人)とヴァイオリン(後に猥褻疑惑でクビになる)がメンバーにいたので、なおの事「ふんだんにジャズ」!
要するに『かなり玄人的なルーツバンド』だと言う訳です。この時のデイブはほぼアコギしか弾かないしね。
しかも彼のアコギはとんでもない技量でさ。
『ポール・マッカートニーのギター版』とでも言えば分かるかい?
普通アコギで歌う時って『コードをジャカジャカ鳴らす』じゃない!
でも彼って『歌うメロディと違うメロディをギターリフをしちゃう』のよ!
で、平然と歌いのけるわけ・・・ちょっとコレ普通じゃぁ無いぜ。
『Jamバンド=ライブ』
の図式通り、彼らは今も凄い数のオーディエンスを動員してツアーが出来る状態で、
出すアルバムはずっと『ビルボードで1位!』を獲得中なのよ!
でも、日本ではサッパリ・・・
アメリカン・ルーツサウンドからカリビアンJazzまで、それこそ何でも出してくる彼ら!
日本でウケナイ理由は『玄人過ぎる音』だってコトなんですね。
今日はココまで!
《編集長& Jerry's Guitarオーナー「Mash」筆》
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