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*165*の日々です

歌舞伎鑑賞教室

2012-06-17 23:15:58 | 学・楽・感
50歳にして、初めて歌舞伎というものを生で見る機会に恵まれました。
初心者向けのレクチャー付きの公演です。
こういう催しがあることは今まで知りませんでした。
たまたま見つけて、娘に声を掛けると、行ってみたいということで、
母娘連れ立って、いざ、松竹座へ!



自由席のみなので劇場前はつづら折りの列ができていましたが、
まもなく入場。
良いお席とは言い難いけれど、腰を落ち着けました。



演目は『俊寛』です。
誰もが知るストーリー…と思ったら、意外なことにうちの歴女は知らないと。

こういった公演は普段は学生対象に行っているのだそうです。
解説の方はまず、
歌舞伎の歴史に始まり、
舞台装置や効果音など、お芝居を構成する様々な要素の説明。
合間合間に、役者さんや楽師さんの募集案内や、
観客の参加コーナーがあったり、興味を途切れさせない演出でした。

休憩をはさんで、いよいよ本番!
説明されたことが頭に残っているので、
見えないところで行われていることも想像でき、思った以上に楽しめました。

権力者を陥れんとする謀略がばれて、
南海の孤島「喜界島」に流された俊寛一味は、都を思いながら海を眺める日々。
都人にとって何の楽しみもない辛い生活ではあるけれども、
若者には思いを通わせる女性との出会いもあります。
それは逆に都にあっては叶わない恋であったかもしれません。
政治も権力もそこにはないからこそ与えられた自由というものです。
都に呼び戻されることになったとき、夫婦そろってと思うのは当然ですが、
純朴な海女は生まれ育った島でこそ美しいもの。
魑魅魍魎の絡み合う都では、輝きはもちろん命さえ失いかねません。
いいのかな?連れて帰って…
俊寛が罪を重ねてまで守った二人の行く末が明るいものでありますように。

さて、外に出れば、ここもまた混沌とした都のようです。




コメント (2)
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