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馬を買いに

2023-03-10 23:50:58 | 衣・職
3日続けて外出することになった。
本町に出かけることになったので、帰りに探したい物があった。
少し前からやっぱりいるなと思っていた。



馬が欲しい。

洋裁のアイロン作業をする時に使う足付きの細いアイロン台のことだ。
本町には船場センターがある。
ここなら道具は難なく見つかると思っていた。なんなら、数点比較もできるだろうと。
しかし、1号館から10号館、1階・地下1階、くまなく歩いて、
実物の陳列を確認したのは1店舗のみ。
聞けば、もう販売をしている店は少ないという。
理由は品物がないのだ。
製造会社が国内に1件しかなく、注文しても量は揃わないらしい。
当然値段も上がっていく。

他で馬を探していると聞いていた人にも知らせた。
値段は破格と言われた。
買って帰ろうと思ったが、ここは問屋、現金商売。
現金の持ち合わせがなかったので、近くにあった銀行のATMに向かった。
さあ、と帰ってくると、シャッターが閉まっていた。
ここは船場センター、通路は通れても店舗は夕方5時に閉まる。
すっかり忘れていた。
近いうちに必ず来よう。
勉強するよ、と言ったのをおっちゃんが忘れないうちに。

さて、本町に出た理由は、
付き合いのある会社を紹介してくれるという人に呼ばれたからだ。
怪しい仕事ではない。パターン会社らしい。

これを面接というのかもしれないが、
カフェでライトな情報交換と言われていた。
そうは言っても、こちらの準備は必要だ。
履歴書と志望動機などを省いた職務経歴書は持参した。
どちらも手書きではない。しかし、写真は貼った。

パタンナーだという人はただひたすらしゃべり続ける女性だった。
私の職歴を見て、知っている会社がある、
自分が外注として仕事を受けていたと言い出した。
距離が縮まった。
私がどんな仕事をしてきたのかわかってくれただろう。

流れで、社内を案内してくれた。
とにかく人手が足りない。
どんな働き方がよいか希望に合わせるとまで言われた。
私の希望は、少なくとも後5年、安定した収入を得ることだ。
形にはとらわれていない。
社内で仕事をしている人達は、
突然現れた見たことのないババアを警戒しているようだった。

さて、
しかし、

できるだけ早く仕事を得たい。
時間が空けば空くほど失うものは多い。忘れてしまわないうちに。
どう動くべきなのか。

コメント
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