2019年の9月、定年退職して半年後に一人で穂高に登ってきました。
次の年は南アルプスか八ヶ岳へ遠征に行きたかったのですが、集中豪雨による山岳道路の崩壊やコロナ感染症の大流行で諦めざるを得ませんでした。
穂高遠征では体力づくりが最大の課題でしたが、毎日、有明海の堤防上を10〜15km、時間にして3時間歩き通すことを目標に頑張りましたので体力的な不安はありませんでした。
学生時代から、お金は使わず自然を寝ぐらの “渡り鳥” 暮らしでやってきていたので、山小屋は利用せずにテント泊しか頭にありませんでした。
軽いテントや小型で高性能のコンロは高額で、 “渡り鳥” 暮らしでやってきた私には不似合いだと感じ、最小限の出費に抑えました。
シュラフ(寝袋)も電気店のオマケに付いて来たペラペラの中綿をニトリで買った薄手の羽毛掛布団に入れ換えて凌ぎました。
移動手段も愛車のスバルXVです。
ETCの深夜割引を利用し、片道約1000kmを12時間で突っ走りました。
休憩は何と4時間おきに15分〜30分程度。
眠気覚ましは『The Beatles』の4枚のLPをCDに落とし、窓を閉ざした車内でガンガン響かせて走ったものでした。
その時は自宅に戻り着くまで、脳内にアドレナリンが分泌されっぱなしで、これまでの夢が日々現実となっている感覚に満たされた感覚でした。
きっと自分の年齢さえ忘れ、青春時代に戻っていたのでしょう。
熱い想いだけで実行した穂高遠征から戻り、テントをはじめとする装備の軽量化が現実問題であるとヒシヒシと感じたのでした。
幸いにも、コロナ禍は私の当初の予想に反して1年、2年と長引きとうとう3年目に入りました。
皮肉な事に、私にとって次の夢の実現に向けての十分すぎる準備期間が確保されたのでした。
ブログを通して知り得た最新の登山情報や装備の軽量化に関する知識、便利グッズに至るまで数多くの情報を得ることができました。
経費の問題は悩ましいですが、「✖️ルカリ」やオークションサイトなどを利用しながら少しずつ装備の軽量化を図っているところです。
今回手に入れたのは『NANGA』の羽毛シュラフです。
マイナポイント15.000円分と某フリマサイトの2.000円引きクーポンを使い、手出しは少額で済みました。
もちろん今まで使っていたモノに比べ軽いです。
春夏秋のスリーシーズン用ですが、ダウンジャケットを併用したりシュラフカバーを併用すれば大丈夫だと思います。
一歩一歩、夢に近づいています。
自分の体重増加だけは何とか回避すべく、アルコールの量もホドホドに毎日を過ごしているツモリでいます。