2012/11/14 急遽、仕事の予定が変更になって、僕もS子も一日ぽっかりと空くことになったので、日和田へ岩トレをしに行きました。
前の週の土曜日は午前中は団地の用事、午後はS子の妹夫婦の引っ越し準備の手伝いに行きました。日曜日も引き続き引っ越し準備の手伝いでした。
と言うわけで、仕事も用事もなかったので、これ幸いと出かけたのです。
いつもより少しゆっくりと家を出て、帰るのも早くする予定です。なにしろ、平日ですからね。
▲「人はいるかな~ぁ」と要らぬ心配をしていたのですが、平日にもかかわらず中高年中心にけっこう来ていました。土日の混雑を避けて平日に来る人も多いようですね。言われてみればその通りです。
まずはウォーミングアップから。男岩南面の「左ルート」です。ここはいちばん易しいルートですから、いつも混んでいます。今日も写真のようにトップロープがセットしてありました。写真の右へ行けばいくほど易しくなるのですけれど、ロープやシュリンゲが邪魔で行けません。僕が登って来たルートは最後の垂壁が4級+あるのではと思います。S子はほんの僅か、トップロープにセットしてあるシュリンゲ右辺りを登りましたから、4級でしょうか? 11:27ころ。
▲懸垂下降は男岩西面へ下りました。こちらもトップロープが3本セットしてありました。土日に比べると混雑していないのは確かなのですが、それに甘えてか、誰も登っていないのにセットしっ放しにしてあるのがちょっと迷惑ですかね。11:40ころ。
2本目のウォーミングアップは男岩南面「クラックルート」です。下部は凹角から登りました。写真は撮り忘れていますね。
▲ウォーミングアップは終了し、3本目は男岩南面の右隣りのなだらかなフェース(写真に写っています)の左凹部から男岩頂上に向かう凹角をつなげました。凹角は3級+くらいでしょうが、今回初めて登攀した凹部は乗っ越す部分が4級はあると感じました。
写真のS子がちょうど凹部を乗っ越すところです。12:28ころ。
昼食タイム!
▲午後の1本目(今日の4本目)は男岩西面の「左ルート」です。上部でクラックをレイバックで抜けるルート。4級+です。
写真がまさに核心部で、S子の右手、左手がクラックをとらえ、これからレイバック気味に足を上げるところ。13:41ころ。
前回、S子はここでザイルにぶら下がってしまいましたが、今回はそのようなこともなく登って来ました。
ちなみに、白いズックは僕の足です。ムーンスター社製のジャガーです。下部核心部では小さなスタンスに立つのに少し苦労しましたが、上部ではフリクションが効くので大丈夫です。今日は一日、この運動靴で登りました。
▲5本目はS子がリードしました。実にS子のリードは1998年2月の大怪我以来久し振りのことではないでしょうか? (帰宅し、怪我後の記録を調べてみると、2008年12月1日にもS子と二人で日和田へ訪れ、S子が2本リードしたと記してあります。怪我後、10年10ヶ月振りとも書いてありました。)14:00ころ。
▲順調に進んで行くS子。14:04ころ。
この辺りは易しく3級です。
▲リードしているのは男岩南面「クラックルート」。その核心部直前まで辿り着いたS子です。このクラック(岩の割れ目)をこれから登ります。確保している僕も緊張しています。14:08ころ。
▲今がちょうど核心のムーブ。プロテクションは取ってあるので、僕も少し安心して写真撮影が出来るのです。14:10ころ。
思いの外スムースに越えて行きました。むしろ、上に到着して、トップとしてのセルフビレイの取り方や、セカンドの確保の仕方の方に戸惑ったようです。長いことセカンドでのフォロウばかりをしてきているので、仕方ないかもしれません。
▲続いて、男岩南面「左ルート」をリードするS子です。14:44ころ。
▲実に久し振りのリードですから、いろいろな感覚が鈍って来ています。残置ハーケンを見つける感覚も鈍って来ているようで、写真の1本目のプロテクションとS子の足元に取っている2本目のプロテクションの間で「ピンがない、な~い!」と言っていたのに、僕がフォロウすると4本のハーケンが打ってありました。14:48ころ。
▲「左ルート」核心部直下にいるS子です。14:50ころ。
このルートも無事にリードし終えました。
「やっぱりリードするのは楽しい」とS子は言います。
▲先ほどまでいたクライマーたちも次々に帰路についています。男岩南面にももうザイルは下がっていません。僕たちも「これで終わりだな」と言いあって、懸垂下降しました。15:13ころ。
今日は2人だけですし、早いですから、打ち上げはなしです。家にも17時台に着きました。2人で鍋をつつき、日本vsオマーンのサッカーをテレビ観戦です。
S子がリードしたことは僕にとっても嬉しいこと。以前のように、僕がリード出来なかったルートをS子が交代してリードしてしまうようなことは到底無理でしょうが、3~4級ルートを時折リードして楽しんで欲しいと思っています。