このブログは僕の山行日記が中心ですから、これは番外編。
S子が10月2日の夜行バスで富山へ向かい、3日に入山、4日と5日の朝、室堂周辺を散策して来たのです。
2014/10/4 前日は雨。この日も雨ならば計画の大幅変更もあったのでしょうが、幸運なことに晴れました。メンバーはS子も合わせて女性3人です。
これからの写真は全部K井さんによる撮影です。内容もK井さんのコメントに準拠。
僕は室堂からは剱岳にしか行ったことがないので、あまりよく分らないのです。
▲地獄谷の煙が見えています。中央には独特の形の雷鳥沢ヒュッテ。新室堂乗越付近からの眺めです。8:43ころ。
▲室堂乗越から北方の毛勝三山のようです。下に見える谷はカガミ谷か? 9:05ころ。
▲奥大日岳です。左の小さな突起に見えるピークがそうなのでしょうか? そこには三角点があるようです。2605.9mで、一般的にはそこが奥大日岳山頂になっているようです。しかし、最高点は写真の中央部あたりで、本当の奥大日岳ピークはその2611mの方なのです。でも、登山道が通っていません。三角点のある方を「見なし山頂」にしているのでしょうね。10:22ころ。
「見なし山頂」と言えば、鳥取県の大山もそうですよね。大山全体の最高峰である剣ヶ峰1729mも、いわゆる大山である弥山1711mも、今は危険過ぎて入山が禁止されていますから、頂上小屋のある辺りを大山山頂と見なしています。
僕は無謀にもその稜線を歩いたことがあるのですが、人生でいちばん怖かった尾根歩きでした。どれほど怖いかと言うと、技術的には全然問題ないのですが、例えて言えば、女子体操の平均台のようなものです。それが1km続くと思ってください。まあ、さすがに幅は10㎝では厳しいですから、20㎝ほどでしょうが。落ちたら、命は確実に無いような急斜面が両サイドにあるのです。
▲カガミ谷乗越を越えたところまで行き、結局、奥大日岳には登らなかったんだそうです。
写真は引き返し始めたところ。10:43ころ。
立山とその右の浄土山(K井さんから指摘があり、龍王岳を訂正します)、左には真砂岳や別山、手前には地獄谷の煙が見えていますね。
▲小休止の場所から眺めた剱岳2999m。谷を埋めるガスが綺麗ですね。10:52ころ。
▲室堂乗越の手前あたりでしょうか? 右から浄土山2831m(これも龍王岳2872mの方が標高は高いのですが、見えているのはやはり手前の浄土山)、一ノ越、立山(雄山3003m、大汝山3015m、富士ノ折立2999m)、真砂岳2861mでしょう。11:35ころ。
▲室堂乗越を過ぎたあたりからのものでしょう。右端に真砂岳が見えていますから、中央の右奥ピークが別山2874mでしょうか? 中央なだらかな山頂の右に別山乗越があると思うのですが・・・・ 左へ続く鋸歯状の尾根は剱御前、一服剱などだと思うのですが・・・・ 自信がありませんね。11:55ころ。
▲新室堂乗越あたりで雷鳥の家族と遭遇したそうです。7羽ほどいたとか。これほどの雷鳥を一度に見ることはまずないことですよね。12:40ころ。
チングルマの綿毛が綺麗ですが、カガミ谷乗越からこの付近まで、稜線はチングルマの群落だそうです。
▲まぶたの朱色が可愛らしいですね。冬を前に、腹の羽毛はすでに白く変わりつつあります。12:55ころ。
▲雷鳥沢に降りる手前の木道です。霧に包まれても紅葉は美しいですね。この赤く染まった低木はツツジの仲間でしょうか? 13:21ころ。
▲立山室堂山荘に到着です。さっそくビールで乾杯! バックは立山の雄山ですね。15:13ころ。
▲こんなに見事なアーベンロートはないですね! 僕も行きたかった! 17:30ころ。
▲右は奥大日岳2611m、左は中大日岳2500mや大日岳2501mでしょうか? 中央の池はミクリガ池だと思います。17:40ころ。
2014/10/5 最終日はあまりよい天気の予報ではなかったようです。崩れる前に室堂山2668mへ散策。
▲室堂山展望台からの立山カルデラです。アプローチが大変なようですが、一度は行ってみたい場所です。
右の矢印は刈込池、左の矢印は新湯の熱湯の池なのですが、湯気が立ち上っていますね。7:48ころ。
▲同じく室堂山展望台からの光景です。7:48ころ。
中央の平らなあたりは五色ヶ原でしょう。右に双耳峰のように見えているのは薬師岳2926.0m、左の笠状のピークは赤牛岳2864.2mかな? と推測します。自信はありません。
問題なのは中央の尖った峰ですが、槍ヶ岳はこの写真の左の外側だと思いますし、これまた自信はないのですが、笠ヶ岳2897mではないでしょうか? そして、左手前の峠はザラ峠ですね。
▲展望台に到着時は霧がかかっていたそうです。でも、次第にはれて山並が見えたのですが、やっぱり天気は良くならず、早々に下山。8:03ころ。
天気がいよいよ悪くなり始めたので、室堂から下山。立山からはアルプスエキスプレスに乗りました。
▲アルプスエキスプレス車内の様子です。通常パターンの座席がある車両もあるのですが、それでも実に洒落ていて、旅行を楽しくしてくれるアイデアに満ちている列車ですね。
車両自体は西武鉄道の特急レッドアロー号をもらいうけて改装したようです。11:20ころ。
S子たちは富山市でお寿司を食べ、予定より早く帰路に着きました。
そして、おまけの写真がK井さんから。
2014/10/8 室堂には10月7日、雪が降りました。初冠雪です。
それで、K井さんは地元の利を活かして、室堂へ。また、室堂山展望台に登って来ました。その時の写真がこれ。
▲右端の薬師岳などにも雪が積もっていますね。11:07ころ。
この山並を見慣れて来た僕、地図と見比べながら格闘して来た僕、そんな努力が少しずつですが、僕に自信を与えてくれました。おそらく、大外れはないはずです。山座同定をどうぞ。
▲水晶岳2986mと赤牛岳2864.2mを一緒に記していますが、写真を拡大してよお~くみると、どうも二つの峰が前後にダブっているようなのです。遠くの水晶岳の方が標高が高いので、赤牛岳の後方に見えているのでしょうね。
▲室堂からの立山です。この日の朝の同様の景色をライブカメラで見たのですが、手前の平坦なあたりもすべて真っ白でした。12:51ころ。
ついでですから、K井さんから届いたこんな情報もどうぞ。