2016/4/17 尾瀬ヶ原に東京電力の小屋(東電小屋)がある理由は皆さんご存知かと思います。昔、尾瀬ヶ原はダム湖の底に沈む運命にあったからなんですね。東京電力が水力発電用のダムを建設する計画を立てていたのです。
そんな発電計画に反対したり、戦後には観光道路の延長に反対したり、尾瀬の自然を守ろうとする運動は常に日本の自然保護運動をリードし続けていたのです。
言わば、東京電力は尾瀬にとっては悪役だったわけですが、今では尾瀬の保護を考える際には東京電力の貢献を抜きにしては語ることが出来ません。現在でも尾瀬の大部分の土地は東京電力の所有です。
そんな複雑な運命を背後に抱える東電小屋を後にして、見晴らしへと向かいました。
▲この糞はこれまでのキツネのとはずいぶん趣きが異なっています。S君が言うにはテンやイタチ(そんな風に言っていた記憶があるのですが、正確さには欠けます)なのではなかろうかと。15:33ころ。
▲東京電力尾瀬橋は欄干は外されていましたが、歩くところの板はそのままでした。問題なく渡れます。15:43ころ。
▲見晴らし到着。16:26ころ。
▲見晴らしから山ノ鼻へ向かいます。16:43ころ。
▲竜宮小屋も通過。16:56ころ。
▲中央少し上の水面に浮いた枯草が回っているのが分かるでしょうか? 右回りです。ここが竜宮。水が穴の中に吸い込まれて行っている場所です。17:06ころ。
▲こちらは竜宮の水が穴から出ている方。中央(少し左)に水が下から湧いているのですが、分かりますか? 17:14ころ。
▲これっていったい何ですか? 融けつつある雪の縁でどんな現象が起きているのでしょう? 17:18ころ。
▲景鶴山も池塘に写っています。17:20ころ。
▲ノビタキでしたか? S君。17:22ころ。
どのあたりからだったでしょう。
僕の心に大きな感動が生じて来ているのに気づきました。
それは今のこの瞬間、この尾瀬ヶ原にいるのが僕とS君だけだということ。
こんな凄いことがこの尾瀬で起きるとは!
大部分の木道が現われているこんな状況で、広い尾瀬ヶ原に二人だけ!
▲燧ヶ岳が西陽に輝いています。しかも快晴! 17:27ころ。
▲小さな池塘のひとつひとつが西陽に光っています。17:48ころ。
▲混雑するのが当たり前の尾瀬ヶ原に二人だけしかいません。17:51ころ。
▲風もなく、鏡のような広い池塘に燧ヶ岳が映りこみました。18:05ころ。
▲至仏山も映りこみます。18:07ころ。
▲テント帰着。18:31ころ。
▲今晩はS君がシェフです。アスパラとウインナーのホワイトシチュー。19:28ころ。
▲残りのウインナーにミックス野菜の袋全部を入れて、炒めます。山で生野菜は贅沢ですね。19:50ころ。
▲できあがり! 19:58ころ。
▲二日目の夜は楽しく過ぎて行きました。気が付けば、真夜中を回っていました。いったい何をそんなに話したのでしょう? 楽しい時はあっという間。24:29ころ。