2016/11/20 今回もS子と二人の山歩きです。コースタイムの目途は5時間くらい。そしてもうひとつ、紅葉の綺麗なエリアを選びました。里のカエデも綺麗に色づいている頃ですから、あまり標高の高い場所ではすでに紅葉は終わっているでしょう。かと言って標高が低いと植林が多くて赤や黄色に色づく広葉樹は少なくなるのが普通です。
そんな条件でピンと来たのが吊尾根でした。
▲高尾駅から陣馬高原下行きのバスに乗りました。前日の土曜日が天気が悪かったですから、好天の日曜日に皆が集中したようです。臨時バスが2台も出ました。終点のバス停も人で大混雑。とりあえずその混雑から抜け出そうと、僕たちは歩き始めました。8:50ころ。
▲和田峠に続く車道を歩いていると、左に山道が出ていました。みんなその山道へ入って行きます。標識や地図もその入り口にあるのですが、要領を得ない標識や地図で、この山道を行けば和田峠に行けるのかどうかはっきりしません。車道を歩くよりも山道の方が心地よいですから、「まあ、つながってるはず」と、その山道を歩くことにしました。
ところで、僕の昭文社の『高尾・陣馬』のMAPは1992年発行でした。24年も前のものですから、新しい登山道が出来ていても載っていない可能性がありますよね。あまり行かない山域のMAPですけれど、最新のを買っておかなければ。9:12ころ。
買いました! 最新の『高尾・陣馬』です。出てますね。僕のこれまでのMAPには記されていない登山道が。陣馬高原下のバス停から徒歩20分の場所から陣馬山へ向かっている登山道が新しく出来ているのですね。
▲植林のなか、急登が続きます。車道も近くを通っているようで、時折、車の音も聞こえました。9:23ころ。
▲バス3台分の登山者のほとんどがこの山道を歩いているようです。のんびりゆっくりの僕たちはどんどん抜かれて行きます。この登山者たちはほとんどが陣馬山へ登るようです。
このころになると、ちょっと不安になってきました。どうもこの山道は僕たちが行こうとしている和田峠へは向かっていないようだ、と。9:40ころ。
▲このまま陣馬山まで行ってしまうのではと恐れていた矢先、和田峠への巻き道が現れました。陣馬山山頂の400m手前です。遠回りにはなりましたけれど、和田峠もさほど遠くありません。10:13ころ。
▲誰か読める方はいませんか? 10:15ころ。
▲モミジが光に透けて綺麗です。10:16ころ。
▲和田峠に到着しました。遠回りしましたから、40分くらいのロスですね。和田峠から陣馬高原下バス停に降りたことは幾度かあると思いますが、登るのは今回初めてでしたから、間違えてしまいました。車道をそのまま歩いて来た方がよかったようですね。10:30ころ。
▲峠ではトイレを使って、すぐに出発しました。まだ、朝食を食べていないのですが、和田峠はのんびりと朝食を食べるような雰囲気ではありませんでしたから。醍醐丸へ向かいます。10:36ころ。
▲苔の上に杉の若芽の森が出来ていました。10:42ころ。
▲小さな祠の横を通り抜けていきます。10:46ころ。
▲右のピークは高岩山800mだと思います。左を巻きます。10:54ころ。
▲写真ではあまり綺麗な色に見えませんが、もう少し鮮やかな黄色の葉です。コアジサイの黄葉。10:55ころ。
▲醍醐丸への登り。11:19ころ。
▲醍醐丸山頂867m。11:28ころ。
山頂でブランチにしました。
▲八王子市最高峰と書いてありますね。11:49ころ。
▲休憩を終え、吊尾根を市道山へ向かいます。11:50ころ。
▲途中から曇って来ていますから、モミジも少しくすんだ感じですが、綺麗です。11:59ころ。
▲見上げても青空ではありません。12:11ころ。
▲歩いていると、黄葉の森がずうっと続きます。12:13ころ。
▲足元には散り落ちた枯葉がたくさん積もっていました。12:18ころ。
▲たまに、少しだけ太陽が地面を照らします。12:23ころ。
▲こんな山道は奥多摩の低山ではないみたいです。奥深い山の風情ですね。12:26ころ。
▲ずうっとこんな山道が続くといいなぁと思います。12:30ころ。
この前だったと思いますが、久し振りにS子の足が攣りました。攣っている箇所も移動するようです。ただ静かに待って、収まるのを期待するしかありません。
▲雲を通して届く光がごく弱く、見上げる黄葉の葉を光が通り抜けません。透けて輝かず、影が出来て暗くなります。12:32ころ。
▲吊尾根は広葉樹の豊かな尾根ですが、植林もたまには現われます。12:44ころ。
▲あの山は御前山1405.0mでしょうか? 13:24ころ。
▲前方に市道山や峰見通りらしき山並みが見えて来ました。13:25ころ。
▲あれは大岳山1266.5mでしょう。13:27ころ。
▲尾根筋の登山道と並行して林道が現れました。僕の記憶にはありませんから、最近できたのでしょうね。13:30ころ。
▲左のピークが市道山795.1mでしょうか? 山の樹々の色づきが本当に美しいですね。13:45ころ。
▲木の根がむき出しになっていました。13:59ころ。
▲まだ作られて新しい林道です。14:00ころ。
▲その林道を車が走っていました。一般車両のようでした。この先は困難だったのでしょう。じきにバックしながら戻って来ました。14:05ころ。
▲これぞ野菊といった花が咲いていました。正式名は調べてもよく分かりません。リュウノウギクでしょうか? 14:15ころ。
▲峰見通りに合流し、市道山への最後の登りです。14:19ころ。
▲市道山山頂です。14:28ころ。
▲どうやら写真左の山が刈寄山687.0mのようですね。14:33ころ。
▲刈寄山南方のトッキリ場あたりだと思うのですが・・・・ 14:51ころ。
▲思いのほか順調に市道山まで来ましたから、山頂ではゆっくり休憩しました。下山も超ゆっくりでも大丈夫。下山スタートです。14:56ころ。
▲綺麗なカエデを見つけると、つい撮ってしまいます。15:17ころ。
▲またカエデ。15:25ころ。
▲尾根筋からは離れて、下山ルートはヨメトリ坂です。
檜原村のこの近辺の集落にとってはこのヨメトリ坂が八王子に出るための最短コースだったのだそうです。八王子は絹織物で栄えていましたから、このヨメトリ坂も重要な交易路のひとつでした。春になると「お蚕雇い」と呼ばれる臨時募集もあり、稼ぎがいいので多くの若者が働きに出たのだそうです。新緑のころ、若い男女が坂道を登りながら互いを意識し合ったりすることもありました。それが縁で男女が結ばれることもあったとか。この坂がヨメトリ坂(嫁取り坂)と言われるようになった所以です。15:30ころ。
▲小坂志川を渡る木橋が見えました。16:00ころ。
▲小坂志川の流れ。16:01ころ。
今年の7月小坂志川を沢歩きしました。詳しくはこちらを。
http://blog.goo.ne.jp/1940sachiko/e/611fc2c4a56a2b3233560470a74951dc
▲木橋を渡り、林道へ上がります。16:01ころ。
▲林道を少し歩くと、笹平橋が出て来ます。16:13ころ。
▲笹平橋から南秋川を見下ろします。紅葉がちょうど見頃でした。日が照っていれば最高でしたけれどね。16:14ころ。
▲川沿いに見事なカエデの木が色づいていました。16:15ころ。
▲笹平バス停到着です。16:17ころ。
バス時刻にあわせてゆっくり下山しました。バスは16:33です。バスには乗客が多く、座れませんでした。その後もたくさん乗ってきます。臨時バスも出て、3台が一緒に走っている状況。十里木の手前では信号渋滞でなかなか進みません。
「音羽鮨」には17時をかなり回ってから着いたと思います。S子と二人でゆっくり下山祝いを楽しみました。