2018/7/14 沢登りが上達するにはとにかく数多くの沢へ入ること。これが僕の考えです。人はより有名で美しい沢、すなわち一般的に遡行価値が高いとされる沢に入渓したがります。
でも、僕は遡行価値が高評価でない沢でも、登ってみた価値は同等だと思います。つまり、連れて行ってもらう、お客さんなら高い対価を求めても仕方ありませんから、遡行価値が高いとされる沢へ向かうのも当然かもしれません。客なんですから。しかし、沢屋として自立したい者ならば、学ぶべき事柄はどんな沢にでも無限に転がっているのです。
まあ、そんな理屈は別にして、今回の小坂志沢ではS上さんとT橋Kさんにトップを任せ、いろいろな判断を委ねたのです。僕は沢登り初めてのK端さんと沢の経験は少しあるもののYYDでは初めてのS藤さんをフォロウすることに。ところが、翌日から越後の中ノ岳に泊りで行くことになっているK野さんが急遽参加することに。その二人の世話はK野さんに任せて、僕は遊軍的に自由に動けるようになりました。気楽です!
▲タクシーは思いのほか林道の奥まで入ってくれました。小坂志林道をさらに奥へと歩きます。8:40ころ。
▲林道が沢から離れていくあたりが遡行スタート地点です。沢へ降り、準備していると、先行していたパーティーが先に進んでいきました。ここより下流で遡行を開始したようですね。9:38ころ。
▲僕たちも遡行スタート。出だしは心地よい沢歩きです。9:51ころ。
▲イワタバコの花が美しく咲いています。9:58ころ。
▲沢登り初めてのK端さんも順調に歩いています。10:01ころ。
▲K野さんは水浴び大好き! 10:05ころ。
▲森の緑と光あふれる中を進みます。10:09ころ。
▲大きな釜と滝が出てきました。10:10ころ。
▲普通は左の二人のように釜のふちをへつって行きますが、普通じゃないK野さんは泳ぎます。10:11ころ。
▲K野さんは流水の右を登りましたが、ちょっと苦労してましたね。10:14ころ。
▲ザイルが必要な場合はS上さん(中央)とT橋Kさん(左)にこの日はやってもらいました。10:20ころ。
▲浅い流れでも、ほら! この通り! 10:22ころ。
▲小坂志川の沢床の岩はこんな縞模様のところが多いですね。10:45ころ。
▲岩盤の表面をサラサラと流れる水。10:49ころ。
▲僕はこんな穏やかな陰影に溢れる沢の風景が大好きです。10:50ころ。
▲右から簡単に登れるのに、水につかって取り付くK野さん。10:53ころ。
▲ここでも。11:21ころ。
▲S藤さんも水に飛び込みました! 11:34ころ。
▲K端さんも! 11:34ころ。
▲キノコは難しくて分かりませんね。アミスギタケとかハチノスタケとかでしょうか? 11:39ころ。
▲気持ちの良い流れが続きます。11:46ころ。
▲沢登り初心者のK端さんにT橋Kさんがお助け紐を出してあげました。11:54ころ。
▲この滝でも。12:05ころ。
▲流水の芸術! 12:12ころ。
▲少し開けた場所に出ました。こんな場所で焚火にあたりながら一晩過ごしたいですね。12:17ころ。
▲小休止後すぐに、二俣っぽい場所が出てきました。地図読みが好きなT橋Kさんが熱心に現在位置の確認をしてくれています。12:50ころ。
▲上流になって、こんな感じの倒木も現れ始めました。12:58ころ。
▲この先で唯一ザイルでリードした滝。13:07ころ。
▲リードしているのはS上さん。確保はT橋Kさん。S上さんはこのあたりで残置のハーケンを発見しプロテクションを取りました。ナイスリード! 13:08ころ。
▲K端さんもこの滝をフォロウ。イワタバコの花も応援しています。13:21ころ。
▲源流になると、だんだんと斜面なんだかナメ滝なんだか区別がつかなくなりますね。13:30ころ。
▲もうすぐ水も消えてしまいそうです。14:01ころ。
▲もう水もありませんね。もはや沢の詰めのスタートです。14:24ころ。
▲ホオノキの若い果実。14:31ころ。
▲尾根が見えてきました。14:40ころ。
▲詰めの急登を頑張るK端さん。初心者にとっては沢の詰めは辛い洗礼のようなもの。これが楽しめるようになれば、一人前の沢屋でしょう。14:41ころ。
▲登山道に出ました。K端さんもご苦労様。彼女のザックはなぜかK野さんが。15:06ころ。
▲連行山山頂にて。15:07ころ。
▲万六尾根を下山します。15:21ころ。
▲長閑な下山道。15:54ころ。
▲前の週に軍刀利沢を遡行したK野さんたちですが、この道標を見落として、このまままっすぐ先に進んでしまったそうです。正しくは、ここから右へ。16:35ころ。
▲南秋川を渡る橋が見えてきました。17:00ころ。
▲柏木野バス停に到着しました。17:02ころ。
小坂志川にも数多く訪れていましたけれど、改めて佳い沢だなぁと感じました。
S上さんとT橋Kさんにはトップを歩いてもらい、お助け紐を出したり、滝をリードしたりしてもらいました。翌日から越後三山の中ノ岳に行くことになっていたK野さんにはK端さんとS藤さんのフォロウをお願いしました。S藤さんは経験者だけあって心配なし。K端さんももう何本か沢を体験すると、沢体力も養われるでしょう。