ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

天覧山岩トレ ――― N村さんもW科さんも最下部岩場は卒業でしょうね

2023年06月16日 | 岩登りトレーニング

同じゲレンデ、同じルートを繰り返しトライ練習していると、自分の進歩具合が実感できます。短いルートがほとんどの天覧山では尚更で、前回できなかったことが今回はできる、そんなことが常にありますから、喜びもあり、やる気も強くなるんだと思います。

 

2022年11月27日(日) 天覧山岩トレ

▲10:31。W科さんが最下部岩場のトラバース10往復のタイムトライアルに初挑戦です。前回も10往復したのですが、他のパーティーの人も多くいて、タイムを計るような状況ではありませんでした。登山靴で行なっていましたが、途中ほんのちょっとしたミスで3回フォールしました。

 

▲10:43。根元で破損しているハーケン。鏡岩にトップロープをセットする際に使用していたハーケンです。蛇岩のバンドに打ってあったものですが、錆びて腐っていたのでぽっきりと折れてしまいました。

 

▲11:08。結果は41分50秒71、1往復平均は4分11秒07ですね。クライミングシューズの方がやりやすいと思いますよ。慣れて来ると、30分もかからずに、ウォーミングアップとしての10往復が出来ると思います。

 

▲11:21。N村さんは10往復は時間のこともあってしませんでしたけれど、小ハングルートのリードをしました。今では問題なくこの4級+ルートをリード出来ます。写真はそのリードをスタートするN村さんです。

 

▲11:25。核心部のハーケンにヌンチャクを掛けようとしているN村さん。右に見えるヌンチャクはフェースルート4級+用です。

 

▲11:27。小ハングルート4級+を綺麗にリードしました。

 

▲11:59。N村さんがリードした小ハングルートをW科さんがフォロウ、二人が懸垂下降で降りて来ます。N村さんがセットしたプロテクションは残しておきましたから、それを使って今度はW科さんがリード。

 

▲12:04。核心部のヌンチャクにザイルを掛ければもう安心です。

 

▲12:05。危なげなくリードしました。

 

▲12:08。ロワーダウンで降りながら、セットしたプロテクションを回収。

 

次はすぐ右のフェースルート4級+です。二人とも同じ4級+でもこちらの方を苦手としています。僕が前もってプロテクションをセットしておきました。しかも、僕がリードする際には3ヶ所くらいでしかプロテクションを取らないのですが、念のために4ヶ所セットしておきました。(W科さんの時は5ヶ所

 

▲12:18。N村さんも初めてのリードだと思いますが、大丈夫できると思います。実際、問題なく出来ました。

 

▲12:21。写真の位置から右上に登れば終了です。

 

▲13:05。W科さんは小ハング同様、まずフォロウして、次にリードします。

 

▲13:09。ちょっと苦労して、ちょっと右に逃げかけることもありましたが、順調にリードを続けます。

 

▲13:10。フェースが2段になっています。でも、ここまで来るとほぼ大丈夫。

 

続いて、鏡岩へ行きます。前回までは蛇岩と獅子岩の2つのハーケンと1ヶ所の岩角の3ヶ所を支点としてトップロープをセットしていました。でも、蛇岩のハーケンが根元が腐食して折れてしまっていました。このブログの最初あたりにその折れたハーケンが映っています。その代わりに木の根を見つけたので、それを代わりに使いました。

 

▲13:52。W科さんは前回に初トライで登れています。N村さんがやる気満々! W科さんからのアドバイスを受け、到達高度を徐々に上げて行きます。何度もぶら下がり、何度も交代して休んで、再度のチャレンジを繰り返しました。まだスムーズにとは言えませんけれど、ゴールには到達できました。鏡岩はしっかりと足で立つ練習には最適です。N村さんももっと足で立つことが出来るようになると、スムーズに登れるようになるでしょう。

 

▲13:54。右手の1手目はこのピンチ(挟むようにして持つ)ホールドです。

 

▲13:54。左足の1歩目かな?

 

▲13:56。これが両手両足で地面から離れた最初の姿です。ここまで来るのも意外と難しいんです。

 

▲14:09。直前のN村さんの位置から、右足が1歩上がり、両手ともに1手ずつ上を掴んだ状況ですね。位置が違うので必ずしも正しくはないかもしれませんが、N村さんとW科さん、二人の姿勢を比較すると、その違いがよく分かりますね。W科さんは安定して、無駄な力が腕に加わることもなく登って行きます。しっかりと足で立てている証拠ですね。

 

▲14:15。W科さんも何回もトライしていますから、前の写真とは別のトライ時だと思いますけれど、ムーブ的には前の写真よりも右足が1歩上へ上げられています。安定感が見てとれますね。

 

▲14:36。二人をどうしても比較して見てしまいますけれど、N村さんはすごく腕に力が入っていることが一目瞭然ですよね。腕に力が入る原因は、足に体重が乗っていないせいです。腰が岩に吸い付くように近づいていないので、重心が足裏の外側に来てしまっているのです。

 

僕もこの日初めてのクライムを鏡岩でさせてもらいました。W科さんの登り等を見た後でしたから、スタンスやホールドもよく分かっていて、最近になくスムーズに登れました。嬉しかったですね。

 

蛇岩も登りたかったのですが、もう1パーティ―の2人が蛇岩で練習していました。という訳で、ハーネスも外して、トラバース岩へ行きます。まずは僕が左から右への片道トラバースを実演。(久しぶりでしたが、何とか出来て、ホッとしますね)

 

▲15:14。W科さんがトライします。3ヶ所くらいで綺麗に繋がらない箇所がありましたけれど、落下箇所からやり直して、片道トラバースが繋がりました。凄いことですね! 写真は右端終了点の杭の上に立つW科さん。もう次回には片道トラバースが完成するに違いありません。

 

▲15:29。右の核心部の練習をするW科さん。次は右から左への帰りの片道トラバースですね。両方できたら、それを繋げて1往復。1往復の次は1往復半、次は2往復、2往復半、3往復、・・・・と記録を伸ばして行きます。最終目標は10往復ですね。

 

▲15:48。N村さんもトライします。W科さんに比べると、腕の力に頼る傾向が明らかに強いですね。それはつまり、足に体重を乗せられていないということ。右端付近のムーブでも、右腕を伸ばして支えることが出来るのに、右腕を曲げて、右腕の力に頼ろうとするのです。僕とW科さんで、「そこは腕を伸ばさなくちゃ!」と、何度も言って、やっと腕が伸びるようになりました。どちらでも支えられる場合、腕を伸ばして支えた方が圧倒的に腕力は要らないんです。男性全般に言えることですが、腕力に頼りがちになってしまいます。鏡岩や蛇岩やトラバース岩では、バランス重視のクライミングをしなければなりませんから、N村さんのようなタイプには良い練習課題だと思います。写真は右端で見返り美人ポーズを決めるN村さん。

 

W科さんもN村さんもこのトラバース課題のことを「とても面白い」と言ってくれたので、僕は嬉しいです。指の力、腕の力ももちろん必要ですし、バランスも重要です。それに、普段のクライミングではあり得ないようなちょっとアクロバティックなムーブがあったりもしますから、楽しいと思います。ただ、すぐ横は崖ですから、必ず後ろに誰かがいてあげて、万が一の際は体を支えてあげなければなりません。不意に落下すると、足首捻挫しそうな場所もありますから、そこでも助けてあげなければなりません。心配なくトラバースできるようになるまでは、補助者が必要ですね。

1年8ヶ月前のブログを読むと、何10年ぶりにトライしたトラバースの苦労が分かりますね。F沢さんと「あ~でもない、こ~でもない」と良いムーブを探しながら練習しているんですね。今は良いムーブを完成させていますから、W科さんとN村さんにも的確に教えることが出来ます。その時のブログも興味のある方は読んでみてください。

ほぼ3ヶ月ぶりの天覧山岩トレは惨憺たるものでした。岩登りに必要な筋肉の衰えは壊滅的! - さっちゃん 空を飛ぶ (goo.ne.jp)

良いムーブを二人で見つけた翌週のトレーニングの様子はこちらのブログです。

先週の為体(体たらく)を乗り超えて、今週は1往復できました! - さっちゃん 空を飛ぶ (goo.ne.jp)

ついでに妻のS子(さっちゃん)のこともこのブログの読者の方々にはオープンにしようと思います。(ひとつ前のブログですでにオープンにしてましたね)

 

▲16:58。この日の記憶はあやふやになっていますけれど、この写真は東飯能駅のホームから撮ったような気がします。この日は反省会はなしだったのかもしれませんね。

 

調べてみると、この日はワールドカップカタール大会の予選でコスタリカとの試合があった日なんですね。せっかく反省会せずに急いで帰宅してテレビ観戦したのに、日本は0-1で負けてしまいました。


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