先月下旬に山岳会の山仲間に僕の登山再開を宣言して、最初に誘ってくれたのがT橋さんでした。有難いことです。
日程が合わず、すぐには実現されなかったんですが、やっと12月19日(日)にS森さんも加えて3人で行って来ました。
▲9:36。軍畑駅は少し遅めの9時10分着の電車でした。高水三山は奥多摩入門の山として人気がありますから、降車する登山者も多くいます。トイレにも行列が出来るくらい。僕たちもゆっくりと出発し、舗装された道路を登山口へと歩きます。写真の道は左の狭い道へ入ります。大きな道を真っすぐ進むと、榎峠があります。この峠を南東へ向かうのが、青梅市街地へとつながる青梅丘陵です。
▲9:46。里の村を進みます。左前方に見えている山が高水山759mでしょうか?
▲10:07。舗装道路が終わり、ここから山道です。
▲10:08。いきなり巨大な堰堤が出現します。インパクトが強くて、この堰堤のことはよく覚えていました。
▲10:27。S森さんが「雪かな? それとも霜柱かな?」と聞きます。霜柱ではなさそうでしたから、「雪かな」と答えましたが、雪ではなさそうですね。その理由は、ここよりもっと標高の高い場所でまったく雪が残っていなかったからです。霜柱ではなさそうなので、霜なのでしょうね。それにしても、気温の低い日でしたね。
▲10:52。植林の中に歩き易い登山道が続きます。
▲11:08。これは霜柱ですね。長く成長しています。
▲11:10。高水山常福院龍學寺の山門下の階段。ブリキ(?)の国旗は何なんでしょう? 開創は9世紀とのことで、とっても古いですね。
▲11:11。日原の大日如来窟で修業した智証大師が高水山でも修行をし、その時に浪切不動尊を感得したんだそうです。それ以降、本尊の浪切白不動明王が深く信仰され、不動堂が建立されました。幾度も山火事で焼失しますが、そのたびに再建され、現在の不動堂は1822年に再建されたものだそうです。
▲11:17。不動堂の前には狛犬が・・・・。秩父や奥多摩には狼が祀られていたり、狛犬になっていたりすることがよくありますが、これも狼かな、と思いました。でも、耳が垂れていたりして、どこか狼っぽくありません。ネットで調べてみると、どうやら狼ではなくて日本犬のようですね。なぜ日本犬なのか、理由は明確ではないようです。
▲11:19。常福院のすぐ裏です。この斜面では春になるとカタクリの花が咲いていたように記憶しています。
▲11:22。遠く左には大岳山1266.5m、手前の山は高水三山のひとつ惣岳山756mです。惣岳山から左に延びている尾根を最後に辿る予定です。
▲11:26。高水山山頂759mです。毎回思うんですが、この山頂は全然山頂らしくありません。この標識の向かいには鉄柵で囲まれた鉄塔が建っていて、その存在感の方が大きいんです。
▲11:42。高水山759mから岩茸石山793.0mへはなだらかな尾根道が続きます。尾根の北側を通る登山道には霜柱がこんなに。この日は気温が氷点下ですから、融けずにあります。
ここまで、短い小休止はありましたが、食事もするほどの休止はしませんでした。それが必要に感じるほどのペースでは歩いていませんでしたし、実際、疲れはなかったからです。
でも、歩き始めて2時間ほど経過していますから、途中の日当りのいい場所で大休止を取りました。僕はパンを食べ、熱い飲み物を飲みます。S森さんから温かな柚子ジュースをいただきました。
美味しかったです。
▲12:12。いかにも冬枯れた奥多摩の低山ハイキングですね。無風快晴! 素晴らしい日和です。
▲12:14。すぐ北隣りの尾根の向こう側は埼玉県です。T橋さんとS森さん。
▲12:18。山頂には長居せずに、すぐに出発です。向こうに見えている中央の山は川苔山1363.3mだと思います。T橋さんは前の週に川苔山左手前の尾根のさらに支尾根から登って、右手前の鉄塔の見える真名井北稜を下るコースを歩いています。
▲12:19。岩茸石山からはすぐに急な岩っぽい登山道になります。
▲12:41。高水三山、最後の山は惣岳山756mです。登って来た2山とこれから登る1山を眺めながらの山歩きです。
▲12:53。惣岳山直下の岩場。
▲12:54。惣岳山の北東斜面は伐採されていて、霜で白くなっていました。
▲12:58。惣岳山山頂は青渭(あおい)神社の建つ広場です。展望もなく、日当りも良くありません。
▲13:03。惣岳山山頂からこの日のメインルートがスタートします。一般登山道から外れるんです。他の登山者が間違えて付いて来ないか心配でした。
▲13:06。右端の山が高水山、左の山が岩茸石山です。
▲13:09。さらに左にパーンして、岩茸石山から惣岳山への尾根。
▲13:28。標高620mほどの小ピークです。向こうに見えるのは高水山。
▲13:32。左の斜面には伐採後に杉の植林がされています。
▲13:49。手入れの行き届いた植林は林の内部にまで日差しが入って来ます。
▲13:54。ここは556m標高点。
▲14:02。556m標高点の少し先で尾根が南向きになると、その尾根をそのまま辿らずに、標高500m付近から西へ進路を変えて下降します。ここがこの日最大のルートファインディングポイントです。写真は下降し始めたところ。
▲14:11。正しいルートなら標高差20mほど下ると、コルが出て来るはずでした。でも、数10m下降しても、まだまだどんどん尾根が下っていきます。間違いに気付き、登り返すことに。正しいルートのコルが左前方に見えています。S森さんが「このままあっちへトラバースしたら」と言いますが、T橋さんも僕も登り返して、元へ戻ることを選びました。こんな時のトラバースが大変なことが多いことを知っているからです。つまりは、そんな大変だった仕打ちを何度も経験しているということ。
もとの尾根に戻ったところで、僕は「休もうよ」と言いました。最初の大休止以降、2時間以上休憩なしです。そんなに疲労感はありませんけれど、復活途上の身ですから、休憩も大切。
▲14:33。大休止後すぐに、西へと下りました。踏み跡も少しあって、今度は正解でしょう。
▲14:36。すぐにコルも出て来ました。
▲14:38。コルから最初の小ピークには[←東光寺]の標識が。東光寺はこの日のゴールの軍畑駅裏側にあるお寺です。
▲14:44。コルから2つ目の標高480mほどの小ピークには山名があるようですね。物見山というそうです。
▲14:47。物見山からは気持ちのいい尾根の下りが続きました。痩せ尾根だったり、岩っぽかったり、馬酔木が多かったり。
▲15:04。標高320m付近でJR古里線の送電鉄塔の下をくぐりました。
▲15:14。鉄塔のすぐ先で、そのまま尾根道を行くか、沢筋へ降りるルートを行くかの選択がありました。どちらでも行けるはずです。沢筋を選びました。写真は沢筋へ少し下ったところから振り返って撮りました。
▲15:17。小さな沢が現われ、壊れそうなおっかない木橋を渡ります。
▲15:19。伐採された木や枝なのか、最近はほとんど歩かれていないみたいですね。でも、なんとなく山道の痕跡は残っていました。
▲15:29。山から里へ出て来ました。
▲15:30。朝歩いたのは、下の横断歩道です。向こうには青梅線の高架が見えていますが、この後すぐに下り電車が通って行きました。
▲15:36。軍畑駅で30分ほど待ちました。この駅周辺には食事をするところはないようですね。
T橋さんのご好意で僕の下車駅で打ち上げることになりました。僕の好きな ネパール料理店に行くことにしました。 カトマンズの場末の食堂のようなやる気のない雰囲気が好きなんです。 いつ行っても、客がいることはまずなくて、客ではなさそうなネパール人がたむろしています。 なんとも形容しがたい、僕にとっては好ましい雰囲気のお店です。
ただ、店のドアを通って中に入ると、ネパール人のおばさんが「今日はない」と。 営業していないようですね。 でも、すぐ隣りに同系列のお店があります。入りたかったお店がレストランなら、隣りの店は居酒屋さん。 お料理はお酒のつまみ風で、味が濃いですね。 つまり、辛い。
ここの写真も撮っておけば面白かったんですが、撮り忘れました。やっぱりお客さんでもなさそうなネパール人が2人いました。彼らは店に飾られている写真のことを説明してくれました。鳥の剥製もあったのですが、ネパールの国鳥なんだとか。帰ってからネットで調べると、ニジキジというキジ科の鳥なんですね。日本の国鳥はキジですから、共通してますね。キジよりもひと回り小さくて、ニジキジとの名前のようにキラキラ光り輝く綺麗な鳥です。
T橋さんが生ビール3杯、S森さんも2杯、僕はククリラムを2杯、 チーズナン(SRさんに食べさせてもらって以来、大好きになりました)、他にも5皿ほど食べて、 トータル6400円! 安い! S森さんはまだご自宅まで遠くて時間がかかるのに、最後まで楽しく付き合ってくださって有難うございます。