猛暑の夕方、庭に水遣りをしていて気づきました。ウメの葉がだいぶ食べられています。食べられた葉の近くを探すと、丸々と太ったイラガの終齢幼虫がついていました。庭に薬散はほとんどしませんが、イラガは別です。家族が知らずに触れるとたいへんなことになるので、さっそく殺虫剤をまきました。
《ウメの葉を食べていたイラガの終齢幼虫 2020/08/20》
《ウメの葉を食べていたイラガの終齢幼虫 2020/08/20》
《ウメの葉を食べていたイラガの終齢幼虫 2020/08/20》
※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 12/56 ゴマダラカミキリ(夏)
丸山さんのつけた副題は「よく見ると水玉模様が可愛らしい」です。ゴマダラカミキリは、シロテンハナムグリと並んで、街中でも見られる大型甲虫の一つ。といっても一度見つけた場所で何度も見られるはずがないのに、何度もその場所を見てしまう癖がついたそうです。
小さいころ、私が虫好きなことを父親が職場で話したのか、父の職場の同僚がくれたのがゴマダラカミキリでした。私にとって意識した初めてのカミキリムシで、以来、これが私のカミキリムシの標準となりました。このゴマダラカミキリで、本当に髪の毛を切れるのか試してみたような気もします。手で捕むと、やはりキーキーと音を出しました。
写真のゴマダラカミキリは、公園のプラタナスの幹にとまっていたもので、その幹の根元近くにはゴマダラカミキリのものと思われる脱出口がいくつかありました。
丸山さんが書いておられるように「一度珍しい昆虫を見つけると、なんどもその見つけた場所を観察してしまう」ことが、私も癖になってしまっています(まさしく「待ちぼうけ」の心境…)。「餌などがあるならともかく、まったく同じ場所に別の個体がたまたま来ることなど確率的にあり得ないのに。その時のうれしさを反芻しつつ、淡い期待を抱かずにはいられない」のです。
《プラタナスの幹のゴマダラカミキリ 2013/06/24》
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます