昨日のブログの続きです。
公園のトイレの壁に、黒っぽいヤガの仲間(と自分では思う蛾)がとまっていました。家族からは「トイレでは写真を撮らないで!変な人に思われるから。」と言われますが、山間地などの公衆トイレは、灯火採集ならぬ灯火撮影の絶好(私にとっては唯一)の場所なので、気配りしながら写すようにしています(人感センサーのついていない、LEDライトでない灯りのついた昔のタイプの一晩中灯りの点いているトイレがいいのです)。
蛾も詳しくないので、いつも帰宅してからウェブサイトなどで調べます。種類がわからずにとりあえず写しているので、肝心の区別点が写っていないことがほとんど。しかも、できるだけそのままの状態で写すことにして、「やらせ」は原則しないので、なおさらです。
写真の蛾も、帰宅してから名前を調べました。ブログでの紹介が遅れるの生きものは、同定に自信がなかったものです。
いつものように紆余曲折があって、辿り着いたのがヤガ科 ヨトウガ亜科のホソバハガタヨトウです。
ホソバハガタヨトウは、里山に多い秋のキリガの仲間。全体が薄い黒色で、ぼやけた紋が浮かび上がります。「ホソバ(細羽)」の名の通り、前翅はやや細長く、ヨトウガにも似ていますが、出現する時期が異なります。また、腎状紋の内側にある小さな黄色い点は、安定した特徴のようです。(以上、ウェブサイト『かのんの樹木図鑑/昆虫図鑑/ホソバハガタヨトウ』2021/12/05参照)
《トイレの壁にとまっていたホソバハガタヨトウ 2021/12/03》
《ホソバハガタヨトウ(赤丸内:腎状紋の内側にある小さな黄色い点) 2021/12/03》
《トイレの壁にとまっていたホソバハガタヨトウ 2021/12/03》
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