ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

チェア・パースンを臨時代行

2019-03-22 06:10:26 | 自助会
 AAのミーティングで私が初めてチェア・パースン(座長)を臨時代行したときの話です。

 正規の座長がいつもするように開会の辞から始め、注意事項の伝達、『アルコホーリクス・アノニマス』ハンドブック序文と第○章の朗読、テーマ設定、それから導入にと私の体験談の順に進め、どうにかメンバーの体験談に繋げることができました。

 トップバッターに指名した人が話していたときでしょうか、遅れて会場に入ってきた男性がいました。一瞬躊躇っていたようですが、私の左前の席が空いていたのでその席に着きました。

 席に着いても落ち着かない様子で、首に巻いたマフラーを結び直してみたり、それを解(ほど)いてテーブルに置いてみたりしていました。明らかに初参加の新人さんに見えました。

 ただし、断酒したての人とは目が違っていました。断酒を始めた頃なら普通、何か不安に怯えてオドオドし、どこか虚ろな目をしているものですが、いかにも興味津々といった目でマジマジと発言者を見ていました。どう見ても健全な好奇心の持ち主であることがアリアリなのです。

 周りにいるのが皆アル中ですから、健常者なら当然のことと考えればいいものを、迂闊な私はこんな珍しい新人さんも中にはいるぐらいにしか思っていませんでした。まぁ、これも “思い込み” です。ただ、顔に陰りがなく肌も艶々していたことに違和感がありました。

 会も半ばとなったとき、献金箱を回す際に全くの初参加かを彼に尋ねてみました。その通りと言うので初参加者に配る資料セットを渡し、簡単に説明もしました。彼は黙って聞いているだけでした。

 会も終盤になったとき、いい頃合いだと思い彼に発言を促してみました。
「実は、私の友人がアル中になってしまい、友人宅の近所にある患者自助会とはどういう所か参考のため見学しに参りました。・・・」
「もっと早く言えよ!」思わずこう呟きそうになりました。

 臨時代行を引き受けたとき、私が一番に懸念していたのは初参加者への対応でした。新人用にと資料も揃えてくれていましたし、周りのベテランメンバーが “あんじょうよく” 支えてくれるからと言うので引き受けたのですが、まさか健常者参加するとは考えもしませんでした。

 この時も周りのベテランメンバーと目配せしながら応対したのですが、健常者とわかってからも彼らはケロッとしたものでした。こんなイイカゲンさがAAの良いところです。先ずは結果が一番、メデタシ、メデタシでした。



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