医者の世界に患者として関わる場合、患者が切るべき “仁義” があります。
現役時代、製薬会社の若手社員だった頃の私は、この切るべき “仁義” に疎かったため、二度とその医者に相手してもらえなかった苦い経験があります。
その苦い経験のお陰で、骨の髄までそれを叩き込まれたのですが、・・・。その切るべき “仁義” とはこんなこと、です。
一旦、病気の治療を主治医にお任せしたら、主治医との “報連相” をとことん密に保つこと、これです。(報連相:報告、連絡、相談)
新たに身体に異変が起きたとし、やむを得ず別の医者に急遽かかることになったとしても、主治医への “仁義” は必ず切っておくべきです。
これを内密にしておくなどはもっての外、下手したら主治医と最悪の関係となること必定。以後、おざなりにしか相手してもらえないことも覚悟しなければなりません。
なぜなら、安全性が担保できないからです。新たな治療で加わった治療薬と、今受けている治療薬との間の交互作用から、とんでもない悪影響が出かねないのがその理由です。
『お薬手帳』は、薬剤交互作用から患者の安全性を担保するため導入された制度・仕組みですが、この手帳に加えて患者本人からの “報連相” あれば、これ以上の担保はありません。
医者の世界は想像以上に横の繋がりが強く、たとえ専門が違ってもお互い評判を気にするもの。
そんな世界で患者自身の身の安全を確保するためならば、そのネットワークの “報連相” 役を進んで引き受けることなんて、患者にとってはお安い御用のはずなのです。
ところで先週の私は、この “仁義” を切るのに大忙しでした。
なぜなら、・・・ 以下、次回に続きます。
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