ホイッスルバード あいざわぶん

鯉のぼり

松山市の真ん前にある興居島(ごごしま)に午前中から

行ってロングウォーキングしようと昨日は思っていた。

だけど、朝御飯を食べてたら簡単に気が変わった。

市立図書館で四月分の吾が掲載歌を見たいのと、その

近くの市場で蕨を買いたい気持ちが上回ったのだ。

 

でも、9時30分から気持ちが向いたのは県立図書館。

市立図書館は遠いので、歩いては行きたくないのだ。

県立図書館で「短歌研究3月号」を読み、13時帰宅。

 

14時からはバイクで出発し、市立図書館近くの市場で

蕨の買い物。

季節も終わりに近いのか、それとも私が出遅れたからか、

細い蕨の多いこと。

それでも二束購入(240円)して市立図書館へ。

 

そしたら、ジジィが4月16日以降分を読んでいる。

1日~15日分の3週に私の歌は掲載されていない。

が~ん!やっぱり変、と猜疑心で頭が一杯になる。

ジジィが読み終えるのを待たずに帰宅することにした。

吾が作品よりも明らかに下手な作品が載っているから、

不機嫌になって当然である。

 

帰宅して、気持ちを治そうと再び散歩に出たら、可愛い

鯉のぼりに出遭った。

写真を撮ろうと身構えたら、60年以上昔を思い出した。

父は立派な鯉のぼりを私に買ったのだが、4歳時の5月

には既にあの世の人で、高竿に鯉のぼりを括って上げる

ことを母はしなかった。(非力で不可能だったのかも)

それで母は、畳に大きな鯉のぼりを広げて私を遊ばせた

のである。

 

だから、目の前の鯉のぼりを見て「俺の場合は畳の上の

鯉のぼりだったなぁ」と記憶が甦ったのだった。

だから、佳い歌、できるよ。

 

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